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映画『エレクトリック・ステイト』──ノスタルジックな未来と感動の旅路

エレクトリック
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作品情報

映画『エレクトリック・ステイト』は、シモン・ストーレンハーグの小説を原作としたSFロードムービーです。舞台は、ロボットが社会から追放された1990年代のアメリカ。主人公の少女ミシェルは、亡くなったと思っていた弟がロボットの姿で生きていることを知り、弟を探す旅に出ます。

主演のミリー・ボビー・ブラウンをはじめ、クリス・プラット、アンソニー・マッキー、ウディ・ハレルソンなど、豪華キャストが集結。ルッソ兄弟が監督を務め、美しい映像と壮大なスケールで、観客を魅了します。

単なるSFエンターテイメントではなく、人間とロボットの絆や、人間らしさとは何かを考えさせられる、深みのある作品です。

あらすじ

ロボットとの戦争を生き延びた孤児の少女は、密輸商人と個性豊かなロボットたちと行動を共にすることに。そんな彼女なら、きっと弟を探し出し、世界的なテクノロジー会社の陰謀を暴けるはず!?

懐かしくて新しい、ロボットと少女の壮大な冒険

もしも、ロボットたちが人権を求めて戦争を起こしたら? そんな壮大なテーマを背景に、1990年代のレトロな世界観と未来のテクノロジーが融合したNetflix映画『エレクトリック・ステイト』。主人公ミシェルと、弟の意識を宿すロボット・コスモの旅を描く本作は、笑いと感動、そして驚きに満ちたSFエンターテインメントです。

ルッソ兄弟が監督を務め、ミリー・ボビー・ブラウンやクリス・プラットなど豪華キャストが出演することでも話題の本作。その魅力を、3つのポイントに分けてご紹介します。

レトロと未来が融合した圧倒的なビジュアル

本作の大きな魅力のひとつが、レトロフューチャーな世界観。舞台は1990年代のアメリカながら、ロボットが発展し、人間と戦争を繰り広げた歴史を持つ独特の未来が描かれます。

道路にはさびついた旧型ロボットが転がり、ネオンがきらめく街には未来的なドローンが飛び交う。このギャップが、独自の魅力を生み出しています。特に、黄色いボディのコスモをはじめとしたロボットたちのデザインは、どこか懐かしく、温かみのあるものばかり。CGと実物のプロップを組み合わせた映像美は、映画技術の進化を感じさせます。

また、撮影には最新のバーチャルプロダクション技術が導入され、リアルタイムで背景を生成。役者たちは実際に見える世界の中で演技をすることで、より没入感のあるシーンが生まれています。

ハートフルなストーリーとユニークなキャラクターたち

物語の中心は、家族を失った少女ミシェルと、弟の意識を宿すロボット・コスモの旅。

ミシェルは、過酷な環境に置かれながらも、弟を取り戻すために勇敢に行動します。彼女を演じるミリー・ボビー・ブラウンは、悲しみと強さを繊細に表現し、観客の心をつかみます。

一方、ロボットたちも本作の重要な登場人物。特に、コスモはどこか人間味のある表情や動きを見せ、観る者の心を引き込みます。さらに、クリス・プラット演じる密輸業者キーツは、皮肉屋で飄々としたキャラクターながら、旅の中で次第に心を開いていく魅力的な存在。ロボットと人間の間で生まれるユーモアや絆が、物語に温かみを加えています。

SFの枠を超えた深いテーマ性

『エレクトリック・ステイト』は、単なるエンタメ作品ではなく、AIやロボットとの共存、人間とは何かという哲学的な問いを投げかける作品でもあります。

ロボットたちは、かつて人間のために作られた存在。しかし、戦争の果てに「制限区域(EX)」に閉じ込められ、自由を奪われてしまいました。人間とロボットの関係性は、現代社会にも通じるものがあり、観る者に深く考えさせる要素が詰まっています。

また、ミシェルの弟クリストファーは、ロボット・コスモとして生き続けることに。彼は果たして「弟」なのか、それとも「別の存在」なのか。この問いかけが、物語に深みを加えています。

ただし、本作はこれらのテーマを深く掘り下げるというよりは、背景設定として提示するにとどまっている部分もあります。そのため、哲学的な部分を期待する観客にとっては、やや物足りなさを感じるかもしれません。

まとめ:映像と感動が融合した最高のエンタメ作品

Netflix映画『エレクトリック・ステイト』は、レトロフューチャーな世界観と最新技術が融合した、視覚的にも感情的にも楽しめる作品です。ミシェルとコスモの冒険は、笑いあり、驚きあり、そして感動のラストが待っています。

SF好きはもちろん、家族愛を描いた感動作が好きな人にもおすすめの一本。ぜひ、この壮大な旅を体験してみてください!


スタッフ・キャスト

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ゲーム制作会社で働いてます。
最新作から過去作まで好きな作品を紹介して、少しでも業界の応援になればと思いつつに書いていこうと思います。 基本的に批判的な意見は書かないようにしています。
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