映画『イコライザー』の魅力に迫る!正義と闇を抱える孤高のヒーロー

作品情報
『イコライザー』シリーズは、1980年代にアメリカで放送されたテレビドラマ『ザ・シークレット・ハンター』を原案とした、デンゼル・ワシントン主演のアクション映画シリーズです。元CIAの凄腕エージェント、ロバート・マッコールが、日常に潜む悪を、卓越した戦闘能力と冷静な判断力で「イコライズ(是正)」していく姿を描いています。
キャスト
『イコライザー』
- ロバート・マッコール:デンゼル・ワシントン
- テディ・レンセン:マートン・ソーカス
- テリー(アリーナ):クロエ・グレース・モレッツ
『イコライザー2』
- ロバート・マッコール:デンゼル・ワシントン
- デイブ・ヨーク:ペドロ・パスカル
- マイルズ・ウィテカー:アシュトン・サンダース
『イコライザー THE FINAL』
- ロバート・マッコール:デンゼル・ワシントン
- エマ・コリンズ:ダコタ・ファニング
スタッフ
- 監督:アントワーン・フークア(1~3作目)
- 脚本:リチャード・ウェンク(1~3作目)
- 原作:マイケル・スローン『ザ・シークレット・ハンター』
あらすじ
昼はホームセンターで真面目に働くマッコール(デンゼル・ワシントン)。元CIAのトップエージェントであったが、現在は静かに暮らしている。ある夜、娼婦のテリー(クロエ・グレース・モレッツ)と出逢い、本に関する他愛のない会話を交わす内に、彼女がロシアン・マフィアに酷い仕打ちを受けていることを知る。人生に夢さえ抱けず、傷つけられるテリーを助けるため、夜、マッコールはもう一つの「仕事」を遂行する-。それは人々を苦しめる悪人を葬り、どんなトラブルも完全抹消すること。しかし、この「仕事」がきっかけとなり、ロシアン・マフィアがマッコールを追い詰めて行くが・・・
公式サイトより引用:https://www.sonypictures.jp/he/1201213
魅力を紹介!
冷酷なまでに悪を打ち砕く一方で、弱者を助ける優しさも持つロバート・マッコール。デンゼル・ワシントンが演じるこのキャラクターが活躍する『イコライザー』シリーズは、ただのアクション映画とは一線を画します。今回は、このシリーズの独特な魅力を深掘りし、「イコライザー」という言葉が持つ意味、マッコールの人物像、そして映画を彩る緻密なアクションシーンの魅力について紹介します!
「イコライザー」とは何か?言葉に込められた意味
「イコライザー」と聞くと音響用語を思い浮かべる人も多いと思います。低音と高音のバランスを整える機器のことを指しますが、この映画ではもう一つの意味を持ちます。それは「不平等をなくす存在」。ロバート・マッコールは、不正や悪事で苦しむ人々を救い、世界を平等に「イコライズ」する存在なのです。
また、この言葉には〈俗〉的な意味で「武器」を指すこともあります。映画ではマッコールがどのくらいの時間で排除できるのかシミュレーションし、時間を計り、身の回りのあらゆる物を武器に変えて敵を制圧する場面が見どころのひとつ。第1作ではワインのコルク抜きを武器にして戦うシーンが話題となりました!マッコールそのものが「生きるイコライザー」なのです。
正義と闇の狭間で揺れる主人公
主人公ロバート・マッコールは元DIAの特殊工作員で、驚異的な戦闘能力を持つ人物です。そんな彼が選んだ道は、社会の弱者を守り、悪を断罪する「イコライザー」としての使命を果たしていく道。しかし、彼の中には弱者のために「正義を貫く天使のような側面と、冷徹に敵を排除する悪魔のような一面が共存しています。
この精神的な二面性が物語の緊張感を生み出し、観る者を世界観へ引き込んでいきます。デンゼル・ワシントンは、マッコールの内面に潜む闇を卓越した演技力で見事に表現しており、彼が見せる哀愁や苦悩は、アクション映画でありながら、深い人間ドラマを感じさせます!
圧巻のアクションシーン!芸術的な戦闘描写
『イコライザー』シリーズのアクションシーンは、ただ派手なだけではありません。一瞬で状況を把握し、敵を制圧するマッコールの戦闘スタイルは、計算し尽くされた戦術そのもの。これが、観客を惹きつける大きな要因です!
例えば、敵のアジトに乗り込むシーンでは、マッコールが周囲を冷静に見渡し、即座に最適な武器を選ぶ場面が緊張感を高めます。これに加え、スローモーションを活用した演出は、戦闘の美しさを際立たせています。アクションファンだけでなく、物語性を求める観客にも刺さるこのシーンこそ、『イコライザー』の真骨頂と言えるでしょう。
最後に
『イコライザー』シリーズは、正義を追求しつつも闇を抱える主人公の葛藤を描いた異色のアクション映画です。デンゼル・ワシントンが演じるロバート・マッコールは、ただのヒーローではなく、時に冷酷でありながらも人間味溢れるキャラクター。その二面性が観客の心を掴んで離しません。
さらに、芸術性を感じさせる戦闘シーンや、周到な戦術を駆使する姿は、従来のアクション映画にはない魅力を提供しています。『イコライザー』をまだ観たことがない人には、ぜひこのシリーズを手に取ってみてください。あなたもきっと、マッコールという孤高のヒーローの魅力に取り憑かれるはずです。