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映画『イコライザー THE FINAL』レビュー

tarumaki

作品情報

 デンゼル・ワシントン主演のイコライザーシリーズ第3作目。
 今作では前作との繋がりがあるものの、単体として視聴しても楽しめる作品となっています。私的には前作を視聴してから劇場へ足を運ぶのをオススメします!

 元CIAの工作員だった主人公「ロバート・マッコール」が、法や警察では解決できない善良な人々を食い物にしている悪人たちを、冷静沈着に数秒で処刑していく仕事人の姿を描いた作品です。

キャスト/スタッフ

  •  ロバート・マッコール / デンゼル・ワシントン
     「タイタンズを忘れない」「マイボディー・ガード」「フライト」などの作品に出演。個人的には故トニー・スコット監督作品に出ているときが好きです。
  •  エマ・コリンズ / ダコタ・ファニング
     「アイ・アム・サム」「マイボディー・ガード」「宇宙戦争」などの作品に出演。
  •  監督 / アントワーン・フークア
     前2作に引き続き監督しています。

あらすじ

ある時、訪れたシチリアでの事件で負傷したことをきっかけに、肉体的にも精神的にも限界を迎えたロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)は、アマルフィ海岸沿いの静かな田舎町に辿り着く。よそ者にも関わらず身内のように看病し、親しみをもって「ロベルト」と呼んで接してくれる街の人々。昼の顔、夜の顔を使い分け、長い時間をたった一人、誰にも頼らず生きてきたマッコールにとって、それはまさに癒しと救いだった。マッコールはこの街を安住の地と心に誓い、イコライザーのスイッチともいうべき腕の時計を外すことを決意。そこで穏やかに残りの人生を送るはずだった。

しかし、小さなこの街にも悪の魔の手は忍び寄っていた。街の人たちが次々と凄惨な事件に遭うのを見て、マッコールは再び[仕事]を再開する。自分を救ってくれた大切な人々を、街を、今度は自分が救うため。善良なすべての人々を救うのがイコライザ―の流儀であり、マッコール自身の大いなる復讐でもあるのだ。しかしそれが引き金となり、事態はイタリア全土を巻き込む爆破テロ事件へと拡大してゆく・・・。

一度外した時計を再び身に着けるマッコール。彼がカウントするのはわずか9秒。怒りが頂点に達したマッコールに、もはや19秒は必要ない。最後にして最大の[仕事]が始まる ――。

公式HPより抜粋 https://www.equalizer.jp/

ストーリー(ネタバレ)

 物語はシチリアからスタート、幼い子供を連れた男「ロレンゾ」がブドウ園に到着すると門の前には死体が、そこはマフィアが管理するブドウ農園だった。屋敷の中には死体の山が築かれているのでした。

男は生き残っていた部下と屋敷の中へ入るとそこには道しるべのよう死体が転がっていた、目印を追って進んでいくと椅子に座る男が3人の男に銃を突き付けられながらワインを飲んでいました。ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)の登場です。
 敵に囲まれながらも余裕の様子、イコライザーといえばこれですよね!

 ここでマフィアを壊滅させるもマッコールは重症を負ってしまい瀕死となったが、偶然通りかかった地元警官に助けられ診療所で治療を受け一命をとりとめます。

療養するマッコール

 3日後に目を覚ますとそこは「アルトモンテ」という小さな町の診療所でした。医師の計らいでマッコールはこの町で療養生活を送ることになります。
 マッコールがなんで「悪人かもしれない自分を助けたんだ」と医師に聞き、重症で意識が朦朧とするマッコールに「お前は善人か悪人か、と質問をした時、お前は「分からない」と答えた。善人は分からないと答えるんだよ。」というシーンがあるのですが、なんでもない1シーンですがなぜか印象に残りました。

 療養中に街を歩きカフェや服屋、鮮魚店の人に触れ、ささやかに暮らす人たちと徐々に仲良くなっていくにつれて、マッコールはこの町のことがどんどん好きになっていきます。
 美しい街並みとそこで暮らす人との微笑ましいやり取りは、まさに嵐の前の静けさといった感じでした。

 療養中マッコールはCIAのエマ・コリンズ(ダコタ・ファニング)にブドウ園で見つけたものについて情報を渡し、調査するように誘導します。後日ブドウ園を調査しに来た隊員たちは大量の死体と大金、大量の麻薬を発見、麻薬について調査をすることになります。
 エマの調査はマッコールの話と同時に進行していきます。
 宇宙戦争ぶりに見たダコタ・ファニングは大きくなったし、綺麗になったなぁとそんなに年も離れていないのに親心のようなものがわきました。

 そんな日常のなか魔の手が迫ります。

美しい街に潜む悪者たち

 数日がたち再び街を歩いていたマッコールはマフィアたちが鮮魚店の店主を殴って脅し、みかじめ料を回収しようとする現場に居合わせ、数日後にはマンションの権利の譲渡を拒否した夫妻の父親を窓から見せしめに殺されるのを目撃することで、よそ者の自分に優しい街の人々は地元マフィアの支配下にあるという事を認識ます。

 マフィアたちはそれだけでは飽き足らず夜には、みかじめ料を払えなかった鮮魚店は放火し、翌日には、放火の調査をしている地元警官の家族を人質にとり暴行した。マッコールは標的を目に焼き付けるようにじっと睨み、そして動き出すのでした。
※マフィア達は兄弟で、放火→弟、マンションの権利欲しい→兄です。

 このへんでマフィアたちがあまりにも死亡フラグを立てまくるので、「やめろ!もうそれ以上しゃべるな!!」って心の中で叫んじゃいました。死ぬ直前までフラグを立てまくるもんだから、笑える映画じゃないのにニヤニヤが止まりませんでした。

ついに動き出す。

 助けてくれた警官がレストランで夕食をしていると、またしてもマフィアが部下を引き連れ現れ脅し始めます。マフィアがやりたい放題していると警官が座っている席の対角線上にマッコールが座っていることに気が付き、意気揚々と彼に近づいていき席に座り邪魔をするなと恫喝してきます。マッコールはマフィアを逆に痛めつけ「町で悪事を働くな」と伝えるとマフィアたちは店から去っていきました。
 恥をかかされたマフィアたちは帰り道にマッコールに出会い、翌日には皆死体となって発見されるのでした。ついに死亡フラグが回収されましたね。

 翌日、亡くなったマフィア(弟)の葬儀を開きボス(兄)は警部を呼び出し、昨日殺された手下たちの犯人について尋問し、探すのを協力させようとするも断られ、怒りが頂点に達したボスは警部の手首を切り落とし自ら犯人を見つけ出すために動き出すのでした。

 一方そのころブドウ園にあった麻薬の行方を調べていたCIAのエマは、麻薬がテロリストの資金源になっているところまで突き止めます。捜査をしている途中で車に戻ろうとすると、車が爆発し重症を負ってしまい病院に搬送され療養することに。

 その日の夜マフィアたちは広場の中央で弟を殺した犯人が出てくるまで、マッコールを助けてくれた地元警官と家族に暴行を続けると叫び、銃で耳を打ち抜きます。
 そのときマッコールは両手をあげながら現れ、自分が弟を殺したと告げるとマフィアは激怒しすぐさま殺そうとしますが、医師が銃を空に向けて撃ち場が一瞬静まり返ったのを契機に住民たちがマッコールを守るために立ち上がりました。ある人は「俺も殺せ」とマッコールの前に立ち、ある人は状況の撮影をしました。状況が不利になったマフィアたちは撤退していき、翌日に報復することを手下たちに命じて休息につくのでした。

 同日夜マフィアのアジトに忍び込んだマッコールは次々と手下たちを、手際よく殲滅していきとうとうボスの元へたどり着き気絶させ、今までマフィアが流通させていた麻薬を大量に飲ませます。

 麻薬を飲まされたマフィアのボスはマッコールから這うようにして逃げるも、町中が祭りで盛り上がるなか道の片隅で、ドラッグの大量摂取により死を迎えるのでした。

  CIAのエマは病室のベッドの上で一連の事件に関連していると思われたマフィアが逮捕されたことを知る、それと同時にマッコールが訪れマフィアから奪い返した大金が入ったバッグを被害者に届けて欲しいと置いていきます。

 その後エマの家にマッコールの友人である女性の写真が飾ってあり、前作で亡くなった彼女の娘であることが明かされる。
 そして、マッコールはイタリアで住民たちと暮らす姿が描かれ物語は終了します。 

感想

 今作も引き続きデンゼル・ワシントンがとにかくカッコイイ作品でした!

 話の展開的には前作、前々作に引き続き同じで善良な人を苦しめる悪党を爽快に倒していく勧善懲悪ストーリーで、疲れていて頭を使いたくない時でも何も考えずに楽しめる作品です。

 直近に上映された「ジョンウィック」などに比べるとアクションの新たな試みみたいなものは感じられませんでしたが、決してつまらないわけではなく前作のアクション部分は引継ぎ、爽快感抜群のアクションを見せてくれます。

 アクションシーンが前作よりも少なく感じるものの、マッコールと町の人達との出会いや日常をしっかり描いてくれたおかげで、より感情移入することができ悪党達を倒していくときの爽快感が増していたように感じます。

 賛否両論あると思いますが、オススメできる良作です!

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ゲーム制作会社で働いてます。
最新作から過去作まで好きな作品を紹介して、少しでも業界の応援になればと思いつつに書いていこうと思います。 基本的に批判的な意見は書かないようにしています。
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