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映画

映画『エイリアン:ロムルス』未知との遭遇再び!恐怖と興奮の世界が描く恐怖と興奮の世界

tarumaki

作品情報

リドリー・スコット監督による1979年の傑作「エイリアン」の“その後”を舞台に、エイリアンの恐怖に遭遇した若者たちの運命を描くSFサバイバルスリラー。「ドント・ブリーズ」のフェデ・アルバレスがメガホンをとり、リドリー・スコットは製作を手がけました。

キャスト

  • レイン・キャラダイン : ケイリー・スピーニー
    本作の主人公。劣悪の環境にあるジャクソン星の鉱山で働いている20歳の女性。両親は亡くなっている。
  • アンディ :  デヴィッド・ジョンソン
    ウェイランド・ユタニ社製のアンドロイド。
  • タイラー :  アーチー・ルノー
    レインの元恋人で、同じくジャクソン星の採掘場で働いている。
  • ケイ : イザベラ・メルセード
    タイラーの妹で、兄やレインらとともにジャクソン星から旅立つ。
  • ルーク : ダニエル・ベッツ
    ロムルス号に搭乗していたアンドロイドの科学主任。

スタッフ

  • 監督:フェデ・アルバレス
  • 脚本:フェデ・アルバレス、ロド・サヤゲス
  • 製作:リドリー・スコット、マイケル・プラス、ウォルター・ヒル
  • 製作総指揮:フェデ・アルバレス、エリザベス・カンティロン、トム・モラン、ブレント・オコナー
  • 撮影:ガロ・オリバレス
  • 音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ
  • 編集:ジェイク・ロバーツ

あらすじ

恐怖の原点にして頂点である『エイリアン』の“その後の物語”。 人生の行き場を失った6人の若者たちが、生きる希望を求めて足を踏み入れた宇宙ステーション“ロムルス”。 だが、そこで彼らを待っていたのは、恐怖と言う名の絶望──寄生した人間の胸を突き破り、異常な速さで進化する “エイリアン”だった。 しかも、その血液はすべての物質を溶かすほどの酸性のため、攻撃は不可能。 宇宙最強にして最恐の生命体から、彼らは逃げ切れるのか? 広大な宇宙の密室で起こる究極のサバイバル・スリラーを、映画館で体験せよ!

公式HPより引用:https://www.20thcenturystudios.jp/movies/alien-romulus

未来とレトロが交差する恐怖体験!『エイリアン:ロムルス』が描く圧倒的世界観

『エイリアン:ロムルス』は、100年以上未来の世界を描いているにもかかわらず、登場する宇宙船や機内のデザインがどこかレトロな雰囲気を醸し出しています。この過去と未来が混ざり合ったようなアンバランスさが、映像全体に独特の魅力を与え、観る者を引き込んで離しません。

全体的に映像は暗く、ほこりっぽさが漂う空気感が強調されています。その視覚的な不快感は、どこにエイリアンが潜んでいるかわからないという緊張感を高める効果を発揮していて、観ている側の恐怖心をじわじわと煽ります。

特に印象的なのは、無音のシーンが効果的に使われている点です。宇宙の無音状態を表現するだけでなく、静けさが不安を呼び起こし、その後に訪れる恐怖を倍増させる役割を果たしています。音がないからこそ、次に起こる恐ろしい出来事に対する期待と緊張が高まり、観客はスクリーンに釘付けになります。

この映画は、映像の美しさと不気味さ、そして恐怖を見事に融合させ、観る者を未知の世界へと誘ってくれます。未来的でありながらどこか懐かしさを感じさせる『エイリアン:ロムルス』、その魅力は映像と音の絶妙なバランスにあると言えるでしょう。

未来への絶望と恐怖が交差する『エイリアン:ロムルス』を観て

『エイリアン:ロムルス』は、未来に希望を見いだせない若者たちが、植民地開発の厳しい現実から逃げ出すために無人の宇宙船を発見し、一発逆転を狙う物語です。彼らが脱出用の燃料を手に入れるために謎の基地へ向かう中、待ち受けていたのは圧倒的な恐怖、そして未知のモンスター—エイリアンでした。エイリアンシリーズを知っている人なら、その強さと恐ろしさが脳裏に焼き付き、彼らが本当に助かるのかという不安が自然と膨らんでいきます。物語の導入はスムーズで、彼らの状況に感情移入せざるを得ません。特に、自己中心的でトラブルメーカーなキャラクターが登場するというお約束の展開も健在です。この手法は昔ながらのスタイルですが、逆に馴染みやすく、観客もすんなりと物語に没入できるでしょう。

また、緊張感がピークに達するシーンも見逃せません。例えば、音に敏感なフェイスハガーの大群の中を、出演者たちが息を潜めて進むシーンは、息遣いまで聞こえてくるような演出がリアルで、こちらまで手に汗握る緊張感を味わえました。このシーンは特に恐怖が伝わってくる見どころの一つです。

ただし、少し引っかかる点もあります。例えば、物語に登場する妊婦の女性の扱いが少々雑に感じられました。序盤では元気だったものの、急に体調を崩して寝込んでしまい、その後しばらく登場しません。終盤に再登場しますが、まるで物語の都合上登場させたような印象を受けてしまいました。この点はもう少し丁寧に描かれていたら、さらに深みが増したかもしれません。

それでも、『エイリアン:ロムルス』は過去作を観ていなくても十分に楽しめる映画です。もちろん、『エイリアン』シリーズや『プロメテウス』を観ているファンなら、作品の細部に繋がりを見つけてさらに楽しむことができるでしょう。圧倒的な映像美と恐怖感が融合したこの作品は、新旧のファンにとっても見応えのある一本となっています。

最後に

『エイリアン:ロムルス』は、未来の絶望と未知の恐怖が見事に描かれた作品です。レトロな宇宙船のデザインやほこりっぽい空気感がエイリアンの恐怖を一層引き立てていて、エイリアン作品の中で一番怖い作品になっていると思いました。

物語の展開にはお約束的な部分もありますが、それが逆に馴染みやすく、誰でも楽しめる仕上がりになっています。多少気になるキャラクターの扱いもありましたが、全体としては過去作を知らなくても十分に楽しめる、スリル満点のエイリアン映画です。シリーズファンはもちろん、初めての方もぜひ体感してほしい一本です。

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ゲーム制作会社で働いてます。
最新作から過去作まで好きな作品を紹介して、少しでも業界の応援になればと思いつつに書いていこうと思います。 基本的に批判的な意見は書かないようにしています。
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