引用元:https://movies.kadokawa.co.jp/kubi/
2023年11月23日に公開された映画「首」は、北野武監督渾身の戦国時代劇。織田信長、羽柴秀吉、徳川家康といった歴史上の人物たちが、欲望と裏切り、そして狂気にまみれた戦国乱世を駆け抜ける。
- 羽柴秀吉 / ビートたけし
- 明智光秀 / 西島秀俊
- 織田信長 / 加瀬亮
- 難波茂助 / 中村獅童
- 黒田官兵衛 / 浅野忠信
- 羽柴秀長 / 大森南朋
- 徳川家康 / 小林薫
- 荒木村重 / 遠藤憲一
- 曽呂利新左衛門 / 木村祐一
- 弥助 / 副島淳
- 森蘭丸 / 寛一郎
- 服部半蔵 / 桐谷健太
- 斉藤利三 / 勝村政信
- 千利休 / 岸部一徳
- 監督・脚本・原作・編集 / 北野武
- 撮影監督 / 浜田毅
- 殺陣師 / 二家本辰巳
- 能楽監修 / 二十六世観世宗家 観世清和
天下統一のために激戦を繰り広げる織田信長。そんな中、彼の家臣・荒木村重が反乱を起こし、姿をくらます。そこで、信長は自らの跡目相続を餌に家臣を集め、村重の捜索命令を出す。
ネットフリックスより引用 https://www.netflix.com/jp/title/81377515
本作最大の魅力は、なんといっても北野武監督ならではの圧倒的な映像表現です!戦場の壮絶な描写、容赦ないバイオレンス、そしてコミカルなシーンまで、スクリーンいっぱいに広がる映像は観客を圧倒し、五感を刺激します。特に、首が飛び交うシーンは本作の象徴であり、北野武監督の狂気が最も色濃く表れた場面と言えます。
- 斬新なカメラワーク
従来の時代劇にはない、臨場感あふれるカメラワークが特徴的です。
手持ちカメラやドローンを駆使し、まるで自分が戦場ににいるような感覚を味わえるカメラワークとなっています。
- 独特な色彩
全体的に暗い色調で統一されているますが、ところどころに鮮やかな色が使われており、それがかえって印象的な映像を生み出し癖になる味わいを出しています。
- 容赦ないバイオレンス
戦闘シーンでは、首が飛び、血が噴き出すなど、グロテスクなシーンが多数登場します。しかし、それらのシーンは決して不快なものではなく、むしろ当時の戦場の残酷さをリアルに表現しています。
- コミカルなシーン
基本的にはバイオレンスなシーンが続いていますが、それだけではなくコミカルなシーンも散りばめられています。特に、北野武が演じる羽柴秀吉の弟とのやり取りはは、コミカルな要素がふんだんに入っており、緊張感のあるシーンの中にくすりと笑えるひと時の柔らぎを与え物語に緩急がついてより面白くしていると感じました。
「首」のストーリーは、史実に基づきながらも、北野武監督独自の解釈で大胆に脚色されている。そのため、歴史に詳しい人でも予想できない展開が楽しめるようになっていると感じました。また、織田信長、羽柴秀吉、徳川家康といったおなじみの武将たちが、本作では全く新しい姿で描かれているのも魅力の一つです。
- 明智、秀吉が中心の物語
明智光秀、羽柴秀吉の二人を中心として、織田信長がどのように本能寺の変で亡くなるのかを映画いているところが斬新だと感じました。
- 信長の残忍さの表現
これまでで見た織田信長を描いた映画の中で最も冷酷非情な独裁者というイメージを持つ作品だと感じました。演じている加瀬亮さんの演技からは恐怖を感じるほどの名演技でした。
- 信長、秀吉、明智、徳川の関係
信長、秀吉、明智、徳川の4人の男達がそれぞれの思惑を胸に行う駆け引きは、最後まで目が離せない。
「首」は、従来の戦国時代劇とは一線を画す、独自の特徴を持った作品だ
- 現代社会への風刺
世界的に情勢が不安定ななか戦国時代の武将たちの姿を通して、人間の本質や権力の恐ろしさを描き出すことで、現代社会に生きる私たちに警鐘を鳴らしていると感じました。
- エンターテイメント性
バイオレンスやコミカルな要素を取り入れることで、単なる時代劇ではなく、エンターテイメント作品として楽しめるようになっています。また、バイオレンスな表現も後味が残るような気持ち悪いモノではなく、映画を見終わったときにはスッキリとなくなる作品となっています。
- 北野武監督の美学
北野武監督ならではの、暴力とユーモアが融合した独特の世界観が癖になる作品です。海外のバイオレンス映画よりも不思議と軽く見れてしまいます。
映画「首」は、全体の美しい色合いや殺陣などの圧倒的な映像表現が素晴らしいだけではなく、予測不能なストーリー展開、そして独自の特徴を持つ、北野武監督渾身の戦国時代劇になっています。歴史好きはもちろんのこと、エンターテイメント作品として楽しめる作品なので、ぜひ劇場で鑑賞してみてほしい作品です。
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最新作から過去作まで好きな作品を紹介して、少しでも業界の応援になればと思いつつに書いていこうと思います。
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