gtag.js
映画

映画『ゴジラ-1.0』レビュー

tarumaki

作品情報

 ゴジラ生誕70周年記念に制作された作品で、戦後間もない焦土とかした日本を舞台に描かれています。

 脚本・VFX・監督は山崎貴が担当しており、過去には『ALWAYS 三丁目の夕日』『寄生獣(映画)』『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』などを手掛けています。

 戦後日本の復興が進む東京へゴジラが襲来しそこにあるすべてを破壊していく、武装解除された日本はゴジラの脅威へどうあらがうのかが見どころです。

キャスト

  • 敷島浩一 / 神木隆之介
    『妖怪大戦争』『桐島、部活やめるってよ』『るろうに剣心 京都大火編』
  • 大石典子 / 浜辺美波
    『君の膵臓をたべたい』『約束のネバーランド』
  • 水島四郎 / 山田裕貴
    『耳をすませば』『キングダム』
  • 橘 宗作 / 青木崇高
    『るろうに剣心 シリーズ』
  • 野田健治 / 吉岡秀隆
    『男はつらいよ』『三丁目の夕日 シリーズ』『Dr.コトー診療所』
  • 太田澄子 / 安藤サクラ
  • 秋津淸治 / 佐々木蔵之介
    『サマータイムマシン・ブルース』『超高速!参勤交代』

スタッフ

  • 監督・脚本・VFX / 山崎 貴
  • 制作総指揮 / 市川 南 臼井 央 阿部 秀司
  • 音楽 / 佐藤直 樹紀

あらすじ

 出兵していた敷島浩一は日本へ帰還するが、東京は焼け野原と化し、両親は亡くなっていた。人々が日々を懸命に生き抜いていく中、浩一は単身東京で暮らす大石典子に出会う。しかし、戦後の混乱から国を立て直そうとする人々を脅かすように、謎の巨大怪獣が現れ、復興途中の街を容赦なく破壊していく。

公式HPより抜粋 https://godzilla-movie2023.toho.co.jp/

感想

 2016年上映の『シン・ゴジラ』から約7年ぶりのゴジラ作品という事で、幼少のころからゴジラが好きな私にはとても嬉しいニュースでした。しかし、平成のVSモノのゴジラしか見ていない私には『シン・ゴジラ』のアニメと実写を混ぜ合わせたような演出や、人間が現在の科学技術で試行錯誤しながら巨大生物へ立ち向かう姿など、今までにない新鮮な体験でこれまでにない面白さでした。
 その『シン・ゴジラ』の記憶があるため、比べてしまって楽しめないのではないかと心配していました。しかし、戦後日本という設定の今作では物資も科学も、武器もないそんな日本の主人公たちがどう戦っていくのかが気になりどんどん作品にのめりこんでしまいました。

 『シン・ゴジラ』では人の会話や役所のやり取りなどが中心に話が進んでいったため、小難しい話や理解できない言葉が多く大人向けな映画な印象がありました。『ゴジラ-1.0』ではそこまで難しい内容があるわけではないため、大人から子供まで楽しめる作品になっていると思います。ただ、序盤のゴジラに襲われるシーンは主人公もトラウマになっていたように、少し怖い演出なので怖いのが苦手な人は注意です。

戦争を生き延び、すべてを失った人たちがどう闘うのか

 映画前半で描かれている日本の東京は想像しているよりも何もなく、本当にここから再建していけるのだろうかと疑問に感じるほどです。しかし、そこで暮らしている人々はそれでも「生よう」とする力強さを感じ、人々が織りなす人間ドラマは心を揺さぶりました。

 第二次世界大戦に敗戦しすべてを失った日本にゴジラが襲来するという、「絶望に絶望を塗り重ねるような設定」でどのように戦わせるのかが気になる点でした。大戦後の日本は武装解除されているため戦時中に使っていたような武器はすべてない状態です。その状態で巨大な生物であるゴジラと対峙させ、時代設定を壊さずリアリティをそこなわないように戦わせるにはどんな方法を使うのかが見どころです。

大迫力のゴジラから目が離せない!

 今作のゴジラが登場するシーンはどれも迫力が満点でした!
 映画内でゴジラが初めて登場するシーンは夜の大戸島でした。大戸島へ上陸したゴジラが隊員たちを次々と襲っていく様子は、まるでホラー映画を見ているかのように恐ろしくスクリーンいっぱいにアップで映るゴジラは、主人公がその後トラウマになるのもうなずけるほどの恐ろしさでした。主人公はそれから連日悪夢にうなされるようになります。

 ゴジラが再び登場するのは東京湾です。水面から飛び出した背びれをくねらせながら主人公が乗っている木造船へ迫ってくるシーンは、特撮怪獣映画というよりは『JAWS/ジョーズ』のような海外のモンスター映画のようにハラハラドキドキさせられます。ゴジラと木造船が対比させていることで、海外のモンスター映画風でありつつもどこか懐かしい昭和の雰囲気が表現されていると感じました。

 その後はゴジラと駆逐艦のバトルが描かれますが、どのシーンもまるでアトラクションに乗っているかのように大迫力で見るというよりも体感するというのがふさわしく感じるほどです。この映画はぜひ大画面で視聴してほしいです。

最後に

 日本で作られたゴジラ映画というとどうしても『シン・ゴジラ』を思い浮かべてしまい、全く違う設定、時代背景なのにも関わらずどうしても比べてしまう自分がいました。
 駆逐艦などの主砲を向けるような動きなどは『シン・ゴジラ』の方が好みではありましたが、ゴジラの迫力ある見せ方は『ゴジラ-1.0』の方がよかったと思います。ストーリーも主人公に感情移入しやすく大人から子供まで楽しめる内容だったと思います。ただ、昭和の古い価値観が苦手な方は見る時に注意してください。

ABOUT ME
tarumaki
tarumaki
ゲーム制作会社で働いてます。
最新作から過去作まで好きな作品を紹介して、少しでも業界の応援になればと思いつつに書いていこうと思います。 基本的に批判的な意見は書かないようにしています。
記事URLをコピーしました