映画『ターミネーター』人類 vs 機械!シリーズの魅力に迫る

作品情報
『ターミネーター』シリーズは、ジェームズ・キャメロンが創造したSFアクション映画の金字塔であり、未来の機械と人類の壮絶な戦いを描いています。シリーズを通して描かれるのは、人工知能スカイネットが反乱を起こし、人類を滅亡させようとする未来と、それを阻止しようとする人類抵抗軍の戦いです。スカイネットは、抵抗軍のリーダーとなるジョン・コナーを歴史から抹消するため、過去にターミネーターと呼ばれる殺人サイボーグを送り込みます。
第一作『ターミネーター』(1984年)では、スカイネットが1984年のロサンゼルスにターミネーター(T-800)を送り込み、未来のジョン・コナーの母となるサラ・コナーを抹殺しようとします。それに対し、未来から送り込まれた兵士カイル・リースがサラを守るために戦います。この作品は、タイムトラベルという要素と、追跡劇のスリル、そして未来世界の絶望的な状況を描き出すことで、観客に強い印象を与えました。
第二作『ターミネーター2』(1991年)では、前作から10年後を舞台に、成長したジョン・コナーを守るため、未来から再びターミネーター(今度はT-800、前作とは別の個体)が送り込まれます。しかし、スカイネットもさらに進化した液体金属のターミネーター(T-1000)を送り込み、より激しい戦いが繰り広げられます。この作品は、革新的な特殊効果と、アクションシーンの迫力、そして家族の絆を描いたドラマで、シリーズ最高傑作との呼び声も高いです。
その後も、様々な続編やリブート作品が製作されました。『ターミネーター3』(2003年)では、審判の日と呼ばれる核戦争が描かれ、ジョンの成長した姿が描かれます。『ターミネーター4』(2009年)では、核戦争後の荒廃した未来を舞台に、ジョンが抵抗軍を率いてスカイネットと戦う姿が描かれます。『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015年)は、過去の出来事を改変することで、新たなタイムラインを描き出す試みを行いました。『ターミネーター:ニュー・フェイト』(2019年)は、『ターミネーター2』の正当な続編として、サラ・コナーの再登場や、新たな女性戦士ダニー・ラモスを中心に物語が展開されます。
キャスト
『ターミネーター』
- T-800 : アーノルド・シュワルツェネッガー
- サラ・コナー:リンダ・ハミルトン
- カール・ルイス:マイケル・ビーン
『ターミネーター2』
- T-800 : アーノルド・シュワルツェネッガー
- ジョン・コナー:エドワード・ファーロング
- サラ・コナー:リンダ・ハミルトン
- カール・ルイス:マイケル・ビーン
『ターミネーター3』
- T-850 : アーノルド・シュワルツェネッガー
- ジョン・コナー:ニック・スタール
『ターミネーター4』
- T-800 : アーノルド・シュワルツェネッガー
- ジョン・コナー:クリスチャン・ベール
- サラ・コナー:リンダ・ハミルトン
- カール・ルイス:アントン・イェルチン
『ターミネーター:新起動/ジェニシス』
- T-800 : アーノルド・シュワルツェネッガー
- ジョン・コナー:ジェイソン・クラーク
- サラ・コナー:エミリア・クラーク
- カール・ルイス:ジェイ・コートニー
『ターミネーター:ニュー・フェイト』
- T-800 : アーノルド・シュワルツェネッガー
- ジョン・コナー:エドワード・ファーロング/ジュード・コリー
- サラ・コナー:リンダ・ハミルトン
スタッフ
『ターミネーター』『ターミネーター2』
- 監督:ジェームズ・キャメロン
『ターミネーター3』
- 監督:ジョナサン・モストウ
『ターミネーター4』
- 監督:マックG
『ターミネーター:新起動/ジェニシス』
- 監督:アラン・テイラー
『ターミネーター:ニュー・フェイト』
- 監督:ティム・ミラー
あらすじ
ジェームズ・キャメロン監督の記念すべき出世作!
アーノルド・シュワルツェネッガー主演の言わずと知れたNo.1 SFアクション!未来の革命リーダーを抹殺せんがため、近未来の地球から送り込まれた殺人サイボーグ、ターミネーター! 彼は革命リーダー、ジョン・コナーの未来の母となる人物サラを探し出し、殺害するために追跡を始める。だが、そのターミネーターからサラを守るため、一人の革命戦士・リースが未来からやってきた。ガンを片手に次々と殺害を繰り返し、不死身の体で追ってくるターミネーターを相手に、サラとリースは死闘を展開するが──!
公式サイトより引用:https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=57820
魅力を紹介!未来を変える戦いの物語
「I’ll be back(また戻ってくる)」。この名セリフを知らない人は少ないのではないでしょうか。1984年に公開され、世界中で一大ムーブメントを巻き起こした映画『ターミネーター』シリーズ。人類と機械の壮絶な戦いを描いた本シリーズは、革新的なストーリー展開や先進的な映像技術、そして人間味あふれるキャラクターたちで多くの人々の心をつかみました。今回は、シリーズの魅力を振り返りながら、その魅力を3つのポイントに分けて紹介していきます!
映画史に刻まれた革命的な映像美と設定
『ターミネーター』シリーズの最大の魅力のひとつは、圧倒的な映像表現です。特に第1作目は、わずかな予算ながらも斬新なカメラワークや特殊効果を駆使し、低予算映画の可能性を大きく広げた作品です。
T-800役のアーノルド・シュワルツェネッガーが演じる冷徹なサイボーグの姿は、視覚的にも強烈なインパクトを与え、無表情で迫るT-800は、その無機質な動きや無敵の肉体で主人公に迫る姿は観客に恐怖を植え付けました。一方、第2作『ターミネーター2』では、液体金属で構成された新型ターミネーターT-1000が登場。CG技術をふんだんに使用したその動きは、当時としては驚異的なもので、映画史に残る革新と称されています!
さらに、未来の機械との戦争やタイムトラベルという壮大な設定も観客を魅了。人類滅亡を回避するために過去を変えるというストーリーは、SFファンだけでなく多くの人々の想像力を刺激した斬新な作品でした。
観る者の心を揺さぶる人間ドラマ
『ターミネーター』シリーズが単なるアクション映画にとどまらない理由は、物語の中核に人間ドラマがあるからです。特に第1作では、平凡な女性だったサラ・コナーが、自身の運命に向き合い成長していく姿が描かれます。未来のリーダーとなる息子ジョン・コナーを守るために彼女が戦う姿には、力強さと母としての覚悟がにじみ出ています。
さらに、第2作目で描かれるT-800と少年ジョン・コナーの交流は、多くの人々の心を打ちました。当初はただの無感情なマシンだったT-800が、ジョンとの触れ合いを通して少しずつ人間らしさを学んでいく様子は感動的です。「Hasta la vista, Baby(地獄で会おうぜ、ベイビー)」というセリフや親指を立てる仕草には、機械でありながらもどこか温かみを感じさせる、誰もが涙するような感動のシーンとなっています。
変わりゆくテーマとシリーズの進化
シリーズが進むにつれて、物語はより複雑に、テーマも深く変化していきました。第3作目『ターミネーター3』では、人類滅亡の運命が変えられないことを示唆し、運命との葛藤が描かれました。また、以降の作品では、機械に支配される未来のディストピアがより鮮明に描かれ、視覚効果やアクションのスケールも拡大していきます。
シリーズが進むにつれ、監督や制作陣が代わり、新たな視点やアプローチが取り入れられました。特にT-Xという女性型ターミネーターの登場や、より多様化したキャラクターたちは、時代の流れに合わせた新鮮さを感じさせました。一方で、シリーズが抱えるテーマ「人類と機械の戦い」という本質は一貫しており、長年にわたり観客を魅了し続けています。
まとめ:今も語り継がれる不朽の名作
『ターミネーター』シリーズは、単なるアクション映画にとどまらず、深いテーマと感動的な人間ドラマ、そして最先端の映像技術を融合させた不朽の名作です!未来を変えるために戦うキャラクターたちの姿や、彼らが直面する運命は、観る者に強い印象を与え続けています。
アーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-800が何度も発する「I’ll be back」という言葉は、まさにシリーズの象徴。何度観ても新たな発見がある『ターミネーター』シリーズを、ぜひ改めて観返してみてはいかがでしょうか。あなたもきっと、未来を変える戦いに心を震わせることでしょう。