ドラマ『フォールアウト』レビュー
作品情報
核戦争後の世界を描いたゲームがついに実写化!
ゲームの雰囲気をそのままに見事に再現。配信から16日間で6500万人を突破したことを公式Xで告知されるなど話題の作品です。私はこのドラマを見るだけにAmazonPrimeに入会してしまいました。
キャスト
- ルーシー・マクレーン / エラ・パーネル
ルーシーはVault 33の居住者として、Vault内の福祉活動に積極的に貢献している。青年配管工協会、体操クラブ、フェンシング、中級体育、射撃訓練など、様々な活動の一員である。倫理に重きを置いて、アメリカの歴史を教えることに熱意を持つ彼女は、プライベートでは父と一緒に映画を観たり、ガーデニングを(父と一緒に)したり、家族での読書会を(弟のノームは参加しないので、これも父と2人で)開いたりする。明るくて、不思議なぐらいまっすぐで、アメリカのなせばなる精神を持っている。 - マキシマス / アーロン・モートン
B.O.S.のイニシエイトの青年。NCR出身。2281年、フーバーダムを巡る戦いの後にシェイディ・サンズへ行われた核攻撃を生き延び、B.O.S.に保護された過去を持つ。 - グール、クーパー・ハワード / ウォルトン・ゴギンズ
ウェイストランドで賞金稼ぎをしているグールの男。かつては一世を風靡した俳優であり、妻のバーブと娘のジェイニーと三人家族であった。モルデイヴァー、Vault-Tec社と浅からぬ因縁がある。 - ノーム・マクレーン / モイセス・アリアス
ルーシーの弟であるノームは、Vault 33にとって黒い羊のような存在だ。周りになじめておらず、全ての仕事に熱意がない彼だが、実は強い忠誠心を持っている。Vault 33は彼の家だ。 - ハンク・マクレーン / カイル・マクラクラン
ルーシーとノームの優しくて愛情あふれる父親であり、Vault 33の情け深い監督官であるハンク。この小さな地下のコミュニティが一致団結できたのは彼のおかげだ。高い科学スキルとコミュニケーション力を持つ彼は、文明のろうそくを灯し続けることがVault居住者全員の責任だと信じている。 - チェット / デイブ・レジスター
ルーシーのいとこ。いとこ同士でイチャつくことが、生涯ずっと行うような性行為ではないと分かっているけれど、彼はルーシーのことを愛している。チェットはノームの親友であり、義理堅い人間である。 - ステフ・ハーパー / アナベル・オヘイガン
Vault居住者でルーシーの親友。資源のためVaultの間で行われるトレードでブリーダーとして来たバートと結婚し、初めての子供を授かった。それでもステフは、青年配管工協会やほかの活動を続けている。
スタッフ
- 原作 / ベセスダ・ソフトワークス
- 原案 / グレアム・ワグナー、ジェニーヴァ・ロバートソン=ウォレット
- 製作総指揮 / ジョナサン・ノーラン
- 撮影監督 / スチュアート・ドライバーグ
あらすじ
史上最高のゲームタイトルの一つ「Fallout(フォールアウト)」、それは持てる物などほとんど残されていない不毛な世界を舞台にした、持てる者と持たざる者の物話だ。世界の終末から200年後、快適な地下施設に暮らしていたはずの居住者は、とてつもなく複雑で驚くほど奇妙で、そして暴力に満ちた世界へと足を踏み入れることになる。
公式サイトより引用 https://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88-%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%B3%EF%BC%91/dp/B0CN4H1V9F
感想
ゲームの世界観が忠実に!!
ゲームのフォールアウトで表現されているレトロで近未来的な世界観が忠実に再現されており、ドラマ内に登場するちょっとした小物や食べ物、建物、音楽を体感するたびにゲームをプレイしていたころの懐かしさがこみ上げる作品となっています。
映画内に配置されている物はゲームでも見たことがあるものがほとんどなので、ストーリーだけでなく置いてある小物に視線を向けてみると、「ヤムヤムデビル」があったり「サイコ」みたいな薬物があったりと様々なものが再現されているので、それを探しながら楽しむのも最高です。
私はフォールアウトといえばパワーアーマーのイメージが強く、B.O.S.のT-60がどのように再現されているのか、動いた時にチープなものになっていないかが懸念でした。しかし、実際はCG感もそこまでなくチープさを微塵も感じませんでした。CGだけでなく実際のプロップを使用することで圧倒的な存在感とリアリティが感じられるものになっていると思いました。パワーアーマーが活躍するアクションシーンは最高に盛り上がります。
複数の組織がぞれの思惑の元絡み合う争奪戦
フォールアウトには複数の組織が存在しますが、今作ではVault 33 居住者のルーシー、Brotherhood of Steel(B.O.S.)の兵士マキシマス、賞金稼ぎのグールの3人の主人公で物語が描かれていきます。一見なんのつながりもなさそうな3人です物語が進むにつれて、3人のこれまで紡いできた人生が意外な所で絡まり合っていき、最終話でそれらが1つにつながった時の衝撃は計り知れないものでした。
とくにグールの賞金稼ぎは、凄腕だけれどその素性が全くと言っていいほど知れない謎の多い存在なのですが、ストーリーが進むにつれて明かされていく彼の過去を知っていくたびに、どうしてこんな風になってしまったのか興味が湧き、本来の彼の事を知るにつれて彼をどんどん好きになります。
- レイダー
ウェイストランドに散らばる無法者集団。 - グール
核爆発による高熱と放射線の影響で、遺伝子が変質した人間の総称。 - B.O.S
大戦以前、もしくは大戦時におけるテクノロジーや文化的遺産の捜索、回収を目的とした巨大な武装組織。
最後に
ゲームのファンでもそうでなくても楽しめる作品だったと思います。第2シーズンの作成も決定しているので今後が楽しみです!
1つ欠点を上げるとすると、ゲームと同様にグロテスクなこと。アクショシーンでは身体部位の欠損などの描写が多用されるため、苦手な人はあまり直視出来ないかもしれません。私も苦手で指の間からしか見れませんでした。ご注意を!