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アニメ

アニメ『逃げ上手の若君』:逃げることが最強の武器になる新時代のヒーロー譚

逃げ上手の若君
tarumaki

作品情報

週刊少年ジャンプで連載されている同名漫画が原作で、『魔人探偵脳噛ネウロ』『暗殺教室』で知られる松井優征氏の作品です。1333年の鎌倉が舞台で、鎌倉幕府最後の後継の主人公“天下一逃げ上手な少年武将”・北条時行(ほうじょう・ときゆき)の生涯を描いたストーリー。

キャスト

  • 北条時行 ほうじょう ときゆき(CV:結川あさき
  • 雫 しずく(CV:矢野妃菜喜)
  • 弧次郎 こじろう(CV:日野まり)
  • 亜也子 あやこ(CV:鈴代紗弓)
  • 風間玄蕃 かざま げんば(CV:悠木碧)
  • 吹雪 ふぶき(CV:戸谷菊之介)
  • 諏訪頼重 すわ よりしげ(CV:中村悠一)
  • 足利高氏 あしかが たかうじ(CV:小西克幸)

スタッフ

  • 原作:松井優征
  • 監督:山崎雄太
  • シリーズ構成:冨田頼子
  • キャラクターデザイン:西谷泰史

あらすじ

時は西暦1333年、武士による日本統治の礎を築いた鎌倉幕府は、
信頼していた幕臣・足利高氏の謀反によって滅亡する。

全てを失い、絶望の淵へと叩き落とされた幕府の正統後継者・北条時行は、
神を名乗る神官・諏訪頼重の手引きで燃え落ちる鎌倉を脱出するのだった…… 。

逃げ落ちてたどり着いた諏訪の地で、
信頼できる仲間と出会い、鎌倉奪還の力を蓄えていく時行。
時代が移ろう大きなうねりを、「戦って」「死ぬ」武士の生き様とは反対に
「逃げて」「生きる」ことで乗り越えていく。

英雄ひしめく乱世で繰り広げられる、
時行の天下を取り戻す鬼ごっこの行方は――。

公式より引用:https://nigewaka.run/story/prologue/

感想

『暗殺教室』の松井優征先生が手がける新作『逃げ上手の若君』は、歴史ファンタジーとして独特の魅力を放つ作品です。物語は、鎌倉時代末期という激動の時代を背景に、北条時行という若き少年の成長と戦いを描いています。絶望の淵に立たされた彼が、逃げることを武器に数々の戦いを乗り越えていく姿は、これまでの歴史作品とは一味違う新鮮さがあります。

失った全てを取り戻すために:若き北条時行の決意

物語は、鎌倉幕府の正統後継者である北条時行が、裏切りにより全てを失う場面から始まります。家族も地位も奪われ、絶望の中にいる時行を救ったのは、神を名乗る謎の神官・諏訪頼重。彼の導きにより、時行は燃え落ちる鎌倉から脱出し、生き延びるための逃走劇がスタートします。

しかし、この「逃げる」という行為は単なる敗走ではありません。時行は戦いの中で「逃げる力」を最大限に活かし、敵を翻弄し、計略を駆使して勝利へと導いていきます。この「逃げる」という戦法が作品の核となっており、読者は新しい戦術や戦法に毎回驚かされるでしょう。

松井優征の戦法ギミックが光る

『逃げ上手の若君』の見どころの一つは、松井優征先生ならではの「戦法ギミック」です。前作『暗殺教室』でも巧妙なトリックや作戦が数多く登場しましたが、本作でもその魅力は健在です。歴史的な背景を活かしながら、独創的な戦術や計略が繰り広げられ、時行が敵を「逃げることで打ち負かす」シーンは圧巻です。

たとえば、相手の心理を巧みに操るフェイントや、地形を利用した逃走ルートなど、戦術の幅が広く、歴史の知識がなくても楽しめる工夫がなされています。松井先生のファンなら、この戦略的な頭脳戦を楽しみにしている方も多いはずです。

戦乱の時代を生き抜く知恵と成長

時行の成長は、単なる武勇伝にとどまらず、「逃げることで勝つ」という哲学に基づいています。彼が逃げながらも相手にダメージを与え、最終的には逆転していく様子は、痛快でありながらも感動的です。物語が進むにつれて、時代が移ろう中での人間関係や、時行自身の内面の成長も丁寧に描かれています。

また、朝廷方や足利氏といった実在の勢力との対決もリアルでスリリングです。歴史的な出来事をベースにしながらも、フィクションとしての魅力を失わない展開が秀逸です。歴史ファンも納得のストーリーに仕上がっています。

最後に

『逃げ上手の若君』は、単なる逃走劇ではなく、逃げることの重要性や戦術の奥深さを描く異色の歴史アクションです。松井優征先生の巧みな戦法やギミックは、前作のファンならずとも楽しめる要素満載。現代に通じる知恵や哲学が詰まっており、一度読み始めたら止まらなくなる面白さがあります。

次にどんな逃げ方を見せてくれるのか、時行の新たな戦いに期待が高まります。歴史ファンタジーの新しい名作として、ぜひ一読をおすすめします!

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ゲーム制作会社で働いてます。
最新作から過去作まで好きな作品を紹介して、少しでも業界の応援になればと思いつつに書いていこうと思います。 基本的に批判的な意見は書かないようにしています。
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