アニメ『月が導く異世界道中』レビュー
作品情報
主人公の深澄真役を花江夏樹さん、巴役を佐倉綾音さん、澪役を鬼頭明里さんなど、豪華声優陣が出演しているという情報で興味を持ちました。やはり有名声優さんが数多く出演していることもあり、その好演によって、キャラクターたちがより生き生きと表現されている作品となっています!
キャスト
- 三澄真 / 花江夏樹
- 巴 / 佐倉綾音
- 澪 / 鬼頭明里
- 識 / 津田健次郎
- エマ / 早見沙織
- ソフィア / 沢城みゆき
- 御剣 / 斉藤壮馬
- ベレン / 辻親八
- モンド / 大塚明夫
- アクア / Lynn
- エリス / 田中美海
- パトリック=レンブレント/井上和彦
スタッフ
- 原作 / あずみ圭(アルファポリス刊)
- 原作イラスト / マツモトミツアキ
- 漫画 / 木野コトラ
- 監督 / 石平信司
- キャラクターデザイン / 鈴木幸江
- 音楽 / 高梨康治
- アニメーション制作 / J.C.STAFF
あらすじ
かつて両親の都合で異世界へ召喚された男子高校生・深澄 真は、
勇者として魔族と戦うはずだった。しかし、召喚主である女神から「不細工」と罵られた挙句、
勇者の称号は即剥奪。最果ての荒野に放り出されてしまう。勇者失格の烙印を押された真は、荒野を彷徨いながら、
自身の従者となった上位の竜種・蜃こと巴や、災害の黒蜘蛛・澪を引き連れて、
異世界世直し行脚の旅を始めた。道中、様々な出会いと別れを繰り返し、
公式サイトより引用 https://tsukimichi.com/
異世界に蔓延る悪党どもを成敗していく深澄一行。
神と人族から見捨てられた男の
異世界世直しファンタジー
感想
安心してみれる異世界モノ
タイトルで察することが出来るように今作も転生モノで、内容もよくある「主人公が女神様に転生させられ魔族に侵食される人間世界を救う」というお話、と思いきや女神が性悪で主人公の見た目が悪いことを理由に、人間以外としか話すことができない呪いのような加護を与えられ異世界に放り込まれてしまいうことに。。。
女神に嫌われ、ゴミ扱いされるという設定ながらも、持ち前の優しさと強さで周囲の人々を魅了していくキャラクターです。真のパートナーであるトモエをはじめ、巴、澪、識など、個性豊かなキャラクターたちが登場し、ストーリーを盛り上げていきます。
結局は別の神様から加護を与えられますが、人間話すことができないため主人公の周りにはオークやリザードマン、ドワーフなど亜人種が集まってきます。ちなみに最初に出会ったのは女性のオークでした。
ドワーフが主人公を慕っているのは人間に見た目が近いため違和感がないですが、オークなどは見た目は完全に二足歩行の豚、もしくはイノシシで白目が全く無いのが少し怖くもあります。しかし、その見た目もなれ始めると次第に可愛く見え不思議と親近感がわいてきます。
それ以外は他の作品との違いはあまりなく、主人公は商人として悠々自適に各地を旅してまわり、各地で亜人や理解のある人間と親睦を深めていきます。
他の異世界アニメと少し違うところ
他の作品と少し違うのは人間があまり主人公の味方をしてくれないことです。主人公の容姿は一般的ですが、異世界には美男美女が多くそこで暮らす人たちには、一般的な顔の主人公は醜悪に見えるようで何なら亜人に見えるようで、人の街では差別を受けることもしばしばあります。さらに人間が話す共通語が話せないことも相まって更に怪しまれてしまうことになります。
主人公の仲間たちの暮らす都市に人間が訪れた時には、高性能な武器などの略奪に合い、それを止めようとしたオークなどの亜人たちが命を落としてしまうというアクシデントも起きてしまいます。
主人公は怒りをあらわにし略奪を行った人間をナイフで殺害します。その時の主人公はまさに闇落ち状態で私も少し恐怖を感じるほど恐ろしく描かれていました。しかし、決して重苦しい作品というわけではなく、シリアスな展開の中にもコミカルなシーンが盛り込まれています。真が女神に嫌われる理由や、真が異世界で出会う様々なトラブルなど、コミカルな要素が随所にちりばめられているので気軽に見れます。
この作品ほど登場する亜人に親近感が湧き、人間に嫌悪感を抱く作品は他にはないのではないかと思います。
最後に
昨今、大量に生産されている異世界アニメに少し飽きていましたが、声優陣が豪華ということもありクオリティに期待して見ることにしましたが見て正解でした。
最近は異世界アニメを見るのをサボりぎみでしたが、良作を求めて引き続き探求していこうと思います。