アニメ『ケンガンアシュラ』レビュー
作品情報
2012年4月から「裏サンデー」で連載されていた作品です。
現在は新章の『ケンガンオメガ』が連載中です。
巨額の利益をかけ雇った闘技者のの仕合の勝敗で雌雄を決める「拳願仕合」。
不運にもそこへ出場することとなってしまった社長の山下一夫と十鬼蛇 王馬(ときた おうま)を中心に、様々な闘技者の闘いを描く血沸き肉躍る激熱バトルアクションアニメです!!
Season1 & Season2 で⻤蛇二⻁役を務めた藤原啓治さんが亡くなってしまったため、Season3では森川智之さんが務めます。
キャスト
- 十鬼蛇王馬 / 鈴木達央
- 山下一夫 / チョー
- 乃木英樹 / 中田譲治
- 秋山 楓 / 内山夕実
- 理人 / 金子隼人
- 関林ジュン / 稲田 徹
- 若槻武士 / 加瀬康之
- 今井コスモ / 榎木淳弥
- 桐生刹那 / 浪川大輔
- 初見 泉 / 蓮池龍三
- 因幡 良 / 緒方恵美
- 英 はじめ / 石田 彰
- 沢田慶三郎 / 保志総一朗
- ユリウス・ラインホルト / 白熊寛嗣
- 金田末吉 / 遊佐浩二
- 大久保直也 / 小西克幸
- 鎧塚サーパイン / 檜山修之
- 御雷 零 / 小野大輔
- 茂吉・ロビンソン / 村瀬克輝
- 目黒正樹 / 川本宗幸
- 二階堂 蓮 / 沢城千春
- 千葉貴之 / 星野貴紀
- 呉 雷庵 / 松岡禎丞
- ガオラン・ウォンサワット / 津田健次郎
- 河野春男 / 水島大宙
- 阿古谷清秋 / 小山力也
- ムテバ・ギゼンガ / 楠 大典
- アダム・ダッドリー / 堀井茶渡
- 室淵剛三 / 一条和矢
- 加納アギト / 大塚明夫
- 黒木玄斎 / 玄田哲章
- 根津マサミ / 星野佑典
- 坂東洋平 / 楠見尚己
- 鬼王山尊 / 三宅健太
- 賀露吉成 / 斧アツシ
- 十鬼蛇二虎 / 森川智之
スタッフ
原作 サンドロビッチ・ヤバ子
作画 だろめおん
監督 岸 誠二
過去に「瀬戸の花嫁」「Angel Beats!」「ダンガンロンパ」を監督。
あらすじ
うだつのあがらないサラリーマン山下一夫は、偶然にも路地裏で行われていた死闘を目撃してしまう。
公式HPより抜粋 https://kengan.net/story/
自身の何倍もの大きさのある巨漢をいとも簡単に倒す男、十鬼蛇王馬。
彼と出会ったことで、日本経済界の裏ルール、拳願仕合の存在を知った山下一夫は、自身の務める乃木グループの会長、乃木英樹に呼び出され、十鬼蛇王馬の世話役に任命されてしまうのだった…。
感想
NETFLIX でおすすめとして表示されたためなんとなく見ていましたが、これが想像していたよりも面白く1話を見たら止められなくなり最新話までイッキ見してしまいました!
「拳願仕合」と呼ばれる企業が雇った闘技者同士が闘い、試合の勝敗を決める試合が発展し、日本一の企業と闘技者を決める「拳願絶命トーナメント」が開催されます。トーナメントはその名の通り命を落とすものも現れるほどの激闘が繰り広げられます。
トーナメントでは実在する有名企業をもじったような企業が多く出場し、各企業につき1人闘技者を出場します。喧嘩自慢や空手、ジークンドー、プロレス、相撲、暗殺者と個性のとんだ様々な格闘技に精通した猛者達が出場してきます。
そしてトーナメントの裏では企業同士の駆け引きやうずまく陰謀が同時に展開され、どの企業がどんな手でのし上がるのか、最強の闘技者は誰になるのかワクワクが止まりません。
見る者みんなを熱くさせる最高のバトルアクションアニメです!!
個性豊かな闘技者たちがたまらない!
闘技者がそれぞれ得意とする闘い方が異なり、ひとりひとりに奥義のようなものを会得しています。主人公の十鬼蛇王馬(CV:鈴木達央)は「二虎流」という十鬼蛇二虎から受け継いだ、打撃、防御、関節技、歩法などを含む武術を扱います。基本的な武術のほかに「前借り」という自分の命を代償に一時的に身体能力を向上させる技を用いて、トーナメントの猛者たちをなぎ倒しいきます。
ほかの闘技者もそれぞれ得意な武術と奥義を持ち合わせて闘っていきます。誰がどんな闘い方をするのかが興味をそそり1話また1話とみる手ををどんどん進めていきます。
私的に注目していたのは、史上最強と言われ157戦無敗の男『加納アギト(CV:大塚明夫)』という選手です。企業序列第1位の日本国中央銀行の代表闘技者で通称「滅堂の牙」と呼ばれ、闘う中で相手を見極め技術を吸収し進化していき闘うモノを翻弄していきます。この人の仕合はトーナメント1回戦の最後で、アニメを最終話まで見るのが止まらなくなります!
手に汗握るリアルな戦闘シーン!
アニメに3DCGが使われていると少しクオリティが低いと感じてしまうこともありますが、ケンガンアシュラはアニメのほとんどの部分を3DCGで作成されているにもかかわらず、アニメ独特の誇張された迫力のある映像とともにリアルでかっこいい格闘技が映像化されています!
闘技者が闘う時の動きは実際に武術に精通している人間が動いていると思えるほど作りこまれており、3DCGが苦手とされる人と人とが接触するような組技も細部まで作りこまれている印象を受けました。
作りこまれているのは選手の動きだけでなく、選手の登場も迫力あるシーンになっていました。闘技者1人1人にちょっとした登場の演出が用意されていて作品へのこだわりを感じるとともにアニメではなく本物の格闘技の試合を見ているかのような錯覚を与えます。
魅力あふれるキャラクター達の躍動感に満ちたぶつかり合いをぜひお楽しみください!
最後に
『ケンガンアシュラ』はよく『バキ』に例えられますが、私的には『バキ』ほどぶっ飛んでなくてよりもリアル寄りな印象を受けました。もちろんアニメなので「ありえないだろ!」と思ってしまうキャラクターもいますが、ベースとなっている格闘技は実際にあるものをしっかりと残しつつ誇張を加えているところが『バキ』との違いかなと思います。
そんな『ケンガンアシュラ』の最大の魅力は闘技者たちの命を懸けた、大迫力かつスピード感のあるぶつかり合いです!
闘技者がそれぞれの技術を持ち合い頂点を決める闘いは、見ているひとを興奮させるような演出が満載です。そして、魅力のあるキャラクター性と各々が闘う背景などが語られるシーンは好きなキャラクターをより好きにさせます。
少しグロイ点もありますが、手放しで楽しめる作品です!