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アニメ『オオカミさんと七人の仲間たち』ツンデレ女子と童話の世界で織りなす青春ラブコメ!

オオカミさんと七人の仲間たち
tarumaki

作品情報

『オオカミさんと七人の仲間たち』は、沖田雅さんのライトノベルが原作で、2010年にアニメ化された学園ラブコメディです。童話をモチーフにした個性豊かなキャラクターたちが、世直し(?)のために奮闘する物語なんですよ。

舞台は「御伽学園」。この学園には、「御伽銀行」っていうちょっと変わった部活動があるんです。ここは何をする場所かというと、人助けの依頼を受けて「貸し」を作り、困った時にその「借り」を強制的に返してもらうっていう、ユニークなシステムで運営されています。

主人公は、見た目は強面だけど実は優しい「オオカミさん」こと大神涼子(おおかみ りょうこ)。彼女は、凛々しい目と犬歯がチャームポイントで、ちょっと男っぽい口調のツンデレ女子高生なんです。そんな彼女が大好きなのが、視線恐怖症でヘタレだけど、いざという時には男らしい一面を見せる森野亮士(もりの りょうし)。そして、見た目はロリっ子だけど腹黒い「赤頭巾ちゃん」こと**赤井林檎(あかい りんご)**が、彼女たちの行動を影で操ったり、サポートしたりします。

この三人をはじめ、メイド服が似合うお嬢様や、浦島太郎をモチーフにしたチャラ男、三匹の子豚がモチーフの三つ子など、童話から飛び出してきたような愉快な仲間たちが、「御伽銀行」のメンバーとして、学園内の様々なトラブルを解決していきます。

ちょっと熱血な展開や、人情味あふれるエピソード、そして甘酸っぱいラブコメ要素がぎゅっと詰まっていて、見ていて飽きない作品です!

あらすじ

人助けの依頼を受けて貸しを作り、有事の際は強制的に借りを返させるという恐怖の部活、
御伽学園学生相互扶助協会・通称「御伽銀行」――。
正義の味方? 悪の組織? ただの変人の集まりか…?
凶暴一匹オオカミ・新型ツンデレ女子高生・大神涼子と、
そんな彼女が大好きな視線恐怖症ヘタレ男子・森野亮士、見た目はロリっ子腹は真っ黒・赤井林檎、
その他愉快な仲間たちが、やりたい放題好き放題、
世直し(?)のために戦う、
熱血人情ラブコメディがついにアニメで登場!

童話のその先にある青春物語

アニメにはいろいろなジャンルがありますが、その中でも一風変わった世界観とキャラクターの魅力で光るのが『オオカミさんと七人の仲間たち』です。童話をモチーフにしたキャラクターたちが登場するこの作品は、一見するとファンタジーに思えるかもしれません。しかし、実際は学園を舞台にした痛快なラブコメディであり、ツンデレヒロインとヘタレ系男子の関係性に心がじわじわと温かくなる、そんな魅力を持っています。

物語は、私立御伽学園を舞台に「御伽銀行」という学生組織が活躍するというユニークな設定からスタート。メンバーは、あの童話の登場人物をモチーフにしたキャラクターたち。そんな中でも主人公・大神涼子と、彼女に密かに想いを寄せる森野亮士の関係性が、本作の軸となっています。

今回はそんな『オオカミさんと七人の仲間たち』について、作品の魅力を3つの観点からご紹介します!

ギャップに萌える!ツンデレヒロイン・大神涼子の魅力

まず本作の最大の魅力とも言えるのが、主人公・大神涼子のキャラクターです。見た目は不良系、言葉遣いも荒っぽくて近寄りがたい雰囲気。しかし、実は誰よりも仲間思いで、内面は普通の女の子。そのギャップがとにかく可愛いんです!

普段は強気でツンツンしているのに、時折見せる恥じらいや優しさに「おっ」と胸を打たれる視聴者も多いのではないでしょうか。そして、そんな涼子の魅力にいち早く気づき、まっすぐな想いをぶつけてくるのが、もう一人の主人公・森野亮士です。

亮士は極度の視線恐怖症で、人前に立つとどもってしまう内気な男の子。でも、ここぞという場面ではしっかりと自分を奮い立たせ、涼子を守る姿に男らしさを感じます。そんな亮士の成長と、少しずつ彼に心を開いていく涼子の関係は、じれったくも愛おしく、思わずニヤニヤしてしまうこと間違いなしです。

個性が爆発!童話モチーフの仲間たちとナレーションの妙

本作には、御伽学園学生相互扶助協会、通称「御伽銀行」という謎の学生組織が登場します。メンバーはそれぞれ童話をモチーフにしており、たとえば赤ずきんちゃんモチーフの赤井林檎や、浦島太郎と竜宮乙姫、さらにはヘンゼルとグレーテル兄妹など、知っているようで新しいキャラクターたちが物語を盛り上げてくれます。

赤井林檎は、一見すると可愛い系のマスコットキャラ……と思いきや、実は黒幕的な立ち位置だったりと、なかなか油断できません。ほかのサブキャラも含めて、それぞれに背景やエピソードがあり、時に笑い、時にほろりと泣かされる展開もあるのがポイントです。

そして忘れてはならないのが、全編を通して登場する“ナレーション”。新井里美さんの語りが、童話のような雰囲気を生み出しつつも、ツッコミあり、皮肉ありで独特のテンポを演出しています。最初は「ちょっとクドいかも?」と感じるかもしれませんが、物語が進むにつれて、このナレーションがあってこそ『オオカミさん』だと感じるようになるはずです。

作品を彩るビジュアルと惜しみないキャラ描写

アニメのクオリティにも注目したいところです。まず作画ですが、動きに不自然さはなく、戦闘シーンや日常のやりとりもスムーズで、見ていてストレスがありません。キャラクターデザインは原作とはかなり異なりますが、アニメ独自のスタイルがうまく定着していて、違和感なく受け入れられました。

特に大神涼子の表情変化は丁寧に描かれており、彼女のツンとした顔から、照れた表情、時には涙ぐむシーンまで、感情の機微がしっかりと伝わってきます。また、涼子と亮士の距離感が少しずつ縮まっていく様子も、演出として非常に自然で心地よいテンポです。

一方で、惜しいなと感じた点も。物語の後半では、亮士が突然「涼子」と呼び捨てにしたり、恋愛関係の進展が曖昧なまま終わってしまったりと、少し唐突な部分もありました。また、二期を予感させる伏線もいくつかあったのに「めでたしめでたし〜」と締められてしまったのは、少し拍子抜けだったかもしれません。

しかし、それでも「この作品らしさ」が最後まで貫かれていた点は評価したいです。キャラクターひとりひとりが愛される理由があり、それぞれの魅力が伝わってくる構成は見事でした。

おわりに:好きになれるかは、ツンデレ次第?

『オオカミさんと七人の仲間たち』は、ツンデレヒロインと内気男子という王道の組み合わせながら、そこに童話モチーフという一味違うスパイスを加えたラブコメ作品です。テンプレ的な展開や、予想を超えない構成もありますが、それを補って余りあるキャラクターの魅力と、ナレーションのテンポ感があります。

この作品は、とにかく涼子と亮士の関係にハマれるかどうかが鍵になるかもしれません。もし二人を「応援したい!」と思えるなら、きっと最後まで楽しめるはずです。逆に二人のやりとりに乗れなければ、ちょっと厳しいかもしれませんが……。

童話のようでいて、実はリアルな青春模様。そんな『オオカミさんと七人の仲間たち』を、ぜひ一度覗いてみてください。願わくば、続編となる第二期が制作されることを祈りつつ、今はこの“めでたし、めでたし”の物語を楽しんでみてはいかがでしょうか?


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ゲーム制作会社で働いてます。
最新作から過去作まで好きな作品を紹介して、少しでも業界の応援になればと思いつつに書いていこうと思います。 基本的に批判的な意見は書かないようにしています。
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