アクションと笑いと愛が大爆発!映画『フォールガイ』がスタントマンへのラブレターだった件

作品情報
「フォールガイ」:スタントマンが世界を救う、超絶アクション・コメディ!
映画『フォールガイ』は、ライアン・ゴズリングとエミリー・ブラントが主演を務める、アクション満載のコメディ映画です。元スタントマンのコルトを主人公に、消えた大スターの行方を追って、ハリウッドの裏側を駆け巡る物語です。
この映画の魅力は、なんといっても超絶スタントアクション!コルトが、爆破や落下、カーチェイスなど、様々な危険なシーンに挑んでいく姿は、まさにスタントマンのプロ意識とプライドを感じさせます。また、ライアン・ゴズリングとエミリー・ブラントのコミカルな掛け合いも最高で、笑いどころも満載です。
単なるアクション映画にとどまらず、ハリウッドの裏側を皮肉たっぷりに描いているところや、ジョディとコルトの複雑な関係性も物語に深みを与えています。スタントマンの仕事へのリスペクトも感じられる、見ごたえのある作品になっています!
あらすじ
大けがを負い一線を退いていたスタントマン コルト・シーバース。ひょんなことからハリウッドの撮影現場に舞い戻ることになったコルトは、そこで監督を務める元カノのジョディ・モレノと再会。ジョディに未練たっぷりのコルトは、彼女の気を引こうとアツいスタントを連発する。そんな中、幾度となく命がけのスタントダブルを請け負うも、過去にあっさりクビを切られた因縁の主役俳優のトム・ライダーが突然失踪してしまう。これを機にジョディとの復縁とスタントマンとしてのキャリアの復活を狙うコルトは、トムの行方を追う羽目になるが、思いもよらぬ事件に巻き込まれていくーー。
スタントマンが主役の映画って、見たことありますか?
映画の世界には、さまざまなヒーローがいます。特殊部隊出身の無敵の兵士、宇宙を駆けるスーパーヒーロー、未来を救う科学者たち。しかし、本作『フォールガイ』の主人公は、なんと「スタントマン」。普段はスクリーンの裏側で派手な爆発や危険なアクションをこなしている、まさに“映画の影の立役者”が、いよいよ表舞台に立つときが来ました。
しかも監督は、スタントマン出身のデヴィッド・リーチ。そして主演は、ライアン・ゴズリングとエミリー・ブラント。これはもう、観るしかないエンタメ大作です!
「スタントマンって、こんなにカッコよかったの!?」──主人公のリアルが光る設定
『フォールガイ』の最大の魅力は、やはり“スタントマンが主人公”という斬新な設定です。これまでアクション映画の主役といえば、特殊部隊出身の殺し屋や復讐に燃える刑事が定番でした。しかし本作のコルト・シーバースは、ただの(いや、ただ者ではない)スタントマン。銃撃戦や肉弾戦でも敵をバッタバッタと倒していきますが、その動きにはどこか「プロの技」が感じられます。
この設定が面白いのは、どれだけアクロバティックなアクションがあっても、「スタントマンだからね」で納得できてしまう点。リアリティがあるのに、派手さも十分。しかも、戦いの中で流血が少なく、命が散るようなシーンがないのも特徴的です。暴力ではなく“技術”で魅せるアクションは、老若男女問わず楽しめる仕上がりになっています。
「笑って、泣けて、恋もする!」──ラブコメとアクションの絶妙なハーモニー
本作をただのアクション映画と思ってはいけません。実はしっかり“ラブコメ”しているのです。主人公コルトの元恋人で、現在は映画監督として活躍するジュディ(演:エミリー・ブラント)との関係が物語の軸になっています。二人の再会、気まずさ、そして撮影現場でのドタバタ劇。観ているうちに自然と笑顔になり、応援したくなるカップルです。
ライアン・ゴズリングのコメディセンスもここで大爆発。シリアスなシーンと緩いシーンの切り替えが絶妙で、「この人、こんなに面白かったっけ?」と驚かされます。そしてエミリー・ブラントのチャーミングさも健在。『プラダを着た悪魔』以来の魅力が全開で、まさに“完璧な掛け合い”がスクリーンで展開されます。
さらに、アーロン・テイラー=ジョンソン、ウィンストン・デューク、テリーサ・パーマーといった豪華キャストが脇を固めており、それぞれがユニークで印象的。中には爆笑必至の“あの俳優”によるサプライズ登場もあり、観客を飽きさせる暇がありません。
「これはもう、スタントマンへのラブレターだ」──裏方に光を当てた誇りの映画
『フォールガイ』は、ただのエンタメ映画ではありません。これは明らかに、スタントマンという職業にスポットを当てた、誇り高き“ラブレター映画”です。危険なアクションをこなす彼らが、どれだけ映画制作に欠かせない存在であるかを、丁寧に、そして熱く描いています。
特に印象的だったのは、映画の終盤で描かれる「映画の裏側」。カメラの前に立つスターと、それを支えるスタッフ、そしてスタントマンたちの絆が美しく描かれていて、思わず胸が熱くなりました。「表舞台に立たなくても、彼らには輝ける場所がある」と伝えるその姿勢は、どんな職業の人にも響くメッセージです。
また、2024年現在、アカデミー賞に“スタント部門”を設立しようという動きが活発化しています。そんな中でこの映画が公開されたことは、まさに時代の追い風。監督デヴィッド・リーチ自身もその活動に力を入れている人物であり、本作を「スタント部門創設のキャンペーン映画」とまで語っているほど。情熱と愛がぎっしり詰まった作品であることが、ひしひしと伝わってきます。
まとめ:映画への愛、そして“裏方”への敬意が詰まったエンタメ快作!
『フォールガイ』は、笑って、アクションにワクワクして、最後にはちょっぴり感動する、極上のエンターテインメント映画です。スタントマンという職業に光を当てることで、これまで観客が知らなかった「映画制作の裏側」のドラマを教えてくれる本作。ド派手な爆破、超絶スタント、最高のキャストたちの掛け合い、そして甘くてほろ苦いラブストーリーと、見どころ満載です。
観終わったあと、あなたもきっとこう思うはず。「今度から映画のクレジット、ちゃんとスタントコーディネーターの名前も見よう」って。
今こそ、スタントマンたちに拍手を。
映画『フォールガイ』、スクリーンで体感すべき最高の一本です!
スタッフ・キャスト
キャスト
- コルト・シーバース / ライアン・ゴズリング
- ジョディ・モレノ / エミリー・ブラント
- トム・ライダー / アーロン・テイラー=ジョンソン
- ゲイル・マイヤー / ハンナ・ワディンガム
スタッフ
- 監督 / デヴィッド・リーチ
- 脚本 / ドリュー・ピアース
- 原作 / グレン・A・ラーソン