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アニメ

くだらなさの中に宿る青春のきらめき!『バカとテストと召喚獣』を全力で語りたい

バカテス
tarumaki

作品情報

『バカとテストと召喚獣』は、井上堅二さんによるライトノベルが原作で、2010年にアニメ化もされた大人気学園コメディです。「バカテス」の愛称で親しまれていますね。

舞台は、学力によってクラスが厳しく分けられる文月学園。この学園では、成績が良い順にA~Fクラスへ振り分けられ、成績が良い順位最高の設備が整った教室が使えるというシステムになっている。

主人公は、まさに「バカ」を地で行くFクラスの生徒、吉井明久(よしい あきひさ)。彼は、バカだけど心優しく、お人好しな性格です。そして、彼の周りには、Fクラスの仲間たちがいます。学年トップクラスのバカだけど、たまに天才的な閃きを見せる坂本雄二(さかもと ゆうじ)、Fクラスのムードメーカーで女好きの土屋康太(つちや こうた)、そして可愛らしい見た目の木下秀吉(きのした ひでよし)など、個性豊かな面々ばかり。

Fクラスのバカだけど団結力のあるメンバーが、知恵と勇気(と、たまに奇策)を絞って上位クラスに挑む姿が、とにかくコミカルに描かれています。明久と秀吉の間に発生する(?)BL的展開や、ヒロインたちとのドタバタなラブコメ要素も満載で、笑いが絶えない作品です。

あらすじ

進級テストの成績で厳しくクラス分けされる先進的な進学校「文月学園」。 秀才が集まる設備も整ったAクラスに対して、最底辺のFクラスの設備はボロい卓袱台や腐った畳だけ。そんなFクラスの生徒である吉井明久は、訳あって同じクラスとなった健気な才女・姫路瑞希のため、学園が開発したシステムを使ったクラス争奪バトル「試験召喚戦争」に挑戦する。果たして、Fクラスは上位の強豪クラスに勝利することができるのだろうか――――――

「バカ」こそ青春の特権だ!

皆さんは「バカ」と聞いてどんな印象を持ちますか?まじめに勉強しない人、無鉄砲でお調子者……そんなネガティブなイメージが思い浮かぶかもしれません。でも、ちょっと視点を変えてみてください。大人になると失われてしまう「何も考えずに突っ走る力」、それこそが青春時代の特権だったりしませんか?

今回紹介する『バカとテストと召喚獣』は、そんな“バカ”な高校生たちが全力で笑わせてくれる、だけど時々胸にじんわりしみる学園青春ギャグアニメです。文月学園という学力至上主義の学校で、最底辺のFクラスに所属する生徒たちが、成績だけでは計れない人間らしさを武器に戦っていく物語。くだらない会話と召喚獣によるバトルが入り乱れ、ドタバタで破天荒、それでいてキャラクターたちの思いや優しさがきちんと伝わるのが魅力です。

この記事ではそんな『バカテス』の魅力を「召喚獣バトルと学園格差の痛快さ」「Fクラスの仲間たちと青春の輝き」「笑いだけじゃないキャラクターの深み」という3つの視点から全力で語っていきます。気楽に笑いたいときに、そして心のどこかで誰かを応援したくなるときに、ぴったりのアニメ。興味のある方はぜひ一度のぞいてみてくださいね。

召喚獣バトル×学園格差の痛快さがクセになる!

文月学園では学力によってクラスがAからFまできっちり分けられています。上のクラスはピカピカの机にフカフカの椅子、冷暖房も完備のまるでホテルのような教室。逆にFクラスは机もボロボロ、椅子もガタガタ、黒板は割れているし壁に穴まで空いているという有様。ここまで露骨に環境差をつけるのか!と笑ってしまうほどですが、そんな中で主人公の吉井明久たちは負けずに立ち向かいます。

この作品の面白い仕掛けが「召喚獣システム」。簡単に言えばテストの点数を戦闘力に変換して、小さなアバターのような召喚獣を使ってバトルするというものです。これで他のクラスと勝負し、勝てばより良い設備を奪えるというルール。明久率いるFクラスは設備の底辺からの逆転を目指して召喚獣バトルに挑むのです。

このルールの面白さは、点数=戦闘力であるにもかかわらず、奇策や駆け引きでひっくり返すことも可能なところにあります。Fクラスのメンバーは確かに成績が振るわない「バカ」かもしれませんが、ただのバカじゃない。坂本雄二は狡猾な策士、ムッツリーニは保健体育だけは無敵、姫路瑞希は超優等生だけど事情でFクラスに落ちただけ。つまり彼らにはそれぞれ強みがあり、それを活かして知恵とチームワークで戦う姿がとても熱いです。

最初はただのおバカアニメと思っていたのに、気づけば「こんな熱い展開だったっけ?」とハラハラドキドキしながら応援している自分に驚くかもしれません。笑いながら胸が熱くなる、これぞ『バカテス』最大の魅力です。

くだらなさが愛おしい!Fクラスの仲間たちと青春の輝き

『バカテス』を見ていて一番心に残るのは、何と言ってもFクラスのメンバー同士の友情です。彼らは普段バカなことばかりやっているし、むしろ学校中からバカ呼ばわりされていますが、実はとても仲間思いで優しい人たちの集まり。

特に印象的なのは、ヒロインの一人島田美波のエピソード。日本語が不自由だった美波に対して、主人公の明久がなんとかコミュニケーションを取ろうとフランス語で「友達になろう」と話しかけるエピソードには思わず涙してしまいました。いつもはお調子者で頼りない明久が、誰かのために必死になれる姿に感動します。

また、明久が姫路瑞希のために奮闘するエピソードも胸に沁みます。姫路は本来Aクラスに行けるほどの優秀さですが、体調不良で試験を受けられずFクラスに編入されてしまいました。それを「仕方ない」と片付けるのではなく、「正しい場所に戻してあげたい」と考え行動できる明久の真っすぐさに心を打たれます。バカでお人好しで、そのくせ誰かを救うときだけは誰よりも真剣。こういう主人公、めちゃくちゃ好きです。

さらに坂本雄二と霧島翔子の関係性も面白いです。翔子のストーカーのような愛情表現と、逃げる雄二のコメディタッチのやり取り。普通ならホラーになりかねないですが、この作品だとなんだか微笑ましいから不思議です。

くだらないけど全力、アホだけど真剣。そんな彼らの姿に「こういう青春を過ごしたかった」と羨ましくなる人もきっと多いでしょう。

笑いだけじゃない!キャラクターの深みと人間ドラマ

『バカテス』の魅力は単なるおバカギャグだけではありません。笑いの中にしっかりとキャラクターの心情が描かれているからこそ、多くの人に刺さるのだと思います。

たとえば明久の姉・玲。彼女の破天荒でちょっとエッチなお姉さんキャラは笑いを誘いますが、よく見ると明久に逃げ場を残してあげたり、弟を守ろうとする優しさがにじんでいます。ギャグとして笑えるけれど、愛情深い姉なんだなとわかる作り込みに感心します。

それから霧島翔子についても同様です。雄二に婚姻届を書かせて市役所に連れて行くなど突飛な行動をしますが、決して本気で無理やり結婚しようとしているのではない。むしろ雄二に強い気持ちを伝えたいがゆえの行動であり、翌日にはあっさりと引き下がる様子からも計算高さと優しさを感じます。キャラクターの一つ一つの行動にちゃんと「理由」があり、それが物語に深みを与えているのです。

また、Fクラスの召喚獣バトルにおける行動一つをとっても、人間としての信念や正義感が垣間見えます。試験問題を盗もうとしたBクラスの不正を阻止するために、わざと問題用紙をばらまいて無効にするというエピソード。馬鹿にしか見えない行為ですが、実は「正々堂々と戦いたい」という強い意思の表れです。これをバカと笑い飛ばすにはあまりに眩しい青春の真実が詰まっていると感じました。

単なるギャグにとどまらない、『バカテス』の奥行きあるキャラクター描写。これこそが見た後に「いいアニメだったな」と思わせてくれる理由です。

【まとめ】バカって最高だ!笑って泣ける青春ラブコメ

最後にまとめます。『バカとテストと召喚獣』は、バカで、ドタバタで、くだらなくて、だけど優しさと友情にあふれた最高の青春アニメです。召喚獣バトルという突飛な設定に全力で挑む姿勢も熱く、ギャグだけでなく人間ドラマも丁寧に描かれているので笑って泣けます。

学力がすべてを決める文月学園の中で、Fクラスという最底辺から這い上がろうとする若者たちの物語は、勉強だけでは測れない「人間としての強さ」をしっかりと描いています。主人公の明久を筆頭に、バカと呼ばれても大切なもののために全力で行動できる彼らの姿は、大人になって忘れかけていた青春の眩しさを思い出させてくれます。

重たい話や小難しいテーマのアニメに疲れたときにこそ、この『バカテス』のバカバカしさと、そこにあるまっすぐな青春のきらめきを感じてみてください。何度でも笑えて、そしてちょっと泣ける。そんな素敵な一作です。


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ゲーム制作会社で働いてます。
最新作から過去作まで好きな作品を紹介して、少しでも業界の応援になればと思いつつに書いていこうと思います。 基本的に批判的な意見は書かないようにしています。
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