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アニメ

アニメ『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』:恐怖のガンダムと戦場のリアルを描く新たな視点

機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム
tarumaki

作品情報

Unreal Engine 5(アンリアル・エンジン5)を使用した世界配信向け新作アニメーション
『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』制作決定

ガンダムシリーズ第1作目『機動戦士ガンダム』(1979年)の舞台となる一年戦争中のヨーロッパ戦線にフォーカスをあてた全6エピソード(30分×6話)の、世界配信向け新作オリジナルアニメーション。Unreal Engine 5(アンリアル・エンジン5)を使用し、SAFEHOUSEと共同で制作。脚本はギャビン・ハイナイト(アニメ『Tekken: Bloodline』『トランスフォーマー サイバーバース』『スター・ウォーズ レジスタンス』)、監督をエラスマス・ブロスダウ(アニメ『バイオハザード:インフィニット ダークネス』、ゲーム『スターシチズン』『ライズ:サン・オブ・ローマ』『クライシス』シリーズ)が務める。

公式サイトより引用:https://gundam-requiem.net/

キャスト

  • イリヤ・ソラリ(CV:森なな子)
  • ニーランド・ルショーン(CV:石毛翔弥)
  • リード・ゲルフィ(CV:真木駿一)
  • ケイル・ザヴァレタ(CV:綿貫竜之介)
  • アンダー・ヒートン(CV:原良丞)
  • オニー・カスガ(CV:大塚剛央)
  • ヘイリー・アーフン(CV:河瀬茉希)
  • アルフィー・ザイドス(CV:中博史)
  • ロルフ・ロネ(CV:大塚芳忠)
  • ユーリ・ケラーネ(CV:上恭ノ介)
  • ガンダムパイロット(CV:浦和希)

スタッフ

  • 企画:バンダイナムコフィルムワークス
  • 制作:サンライズ
  • 共同制作:SAFEHOUSE
  • 監督:エラスマス・ブロスダウ
  • エグゼクティブプロデューサー:浅沼誠 小形尚弘 櫻井大樹 ギャビン・ハイナト
  • アニメーションプロデューサー 音響監督:由良浩明
  • プロデューサー:彌富健一
  • 脚本:ギャビン・ハイナイト
  • キャラクターデザイン:マヌエル・アウグスト・ディシンジャー・モウラ
  • メカニカルデザイン:山根公利
  • ディレクター・オブ・フォトグラフィ:笠岡淳平
  • 音楽:ウィルバート・ロジェ II

あらすじ

宇宙世紀0079年、ジオン公国は地球連邦政府からの独立を宣言し戦争状態に突入した。新兵器モビルスーツの活躍により序盤こそ優位を保ったジオン軍だったが、地球の全面制圧を行う戦力はなく戦況は膠着する。そして開戦から11ヶ月後、東欧のジオン軍占領下にある基地の一つが連邦軍に奪取される。その奪還に向かう混成大隊の中に、宇宙から降りてきたばかりのモビルスーツ小隊、ソラリたちレッド・ウルフ隊の姿もあった――

公式サイトより引用:https://gundam-requiem.net/

感想

ジオン側から見た“ガンダム”という脅威

『復讐のレクイエム』は、ガンダムシリーズでは珍しい、ジオン側の視点で描かれる物語です。これまで連邦側からのヒーロー的なイメージが強かったガンダムが、ジオン兵士たちにとっての“恐怖の象徴”として描かれているのが本作の最大の特徴。

得体の知れない巨大なモビルスーツが戦場を蹂躙し、仲間が次々と倒れていく様子は、ホラー映画を彷彿とさせる演出。これまで「かっこいい」としか思っていなかったガンダムが、一転して「恐ろしい兵器」に感じられる瞬間は衝撃的です。

圧倒的リアリティと大迫力のフルCG

本作のガンダムやモビルスーツの戦闘シーンは、フルCGによってこれまでのアニメーションとは一線を画すリアリティで描かれています。

戦闘後の泥の汚れや傷がモビルスーツに残る細かな描写や、戦場の埃や煙の描かれ方が非常にリアルで、まるで戦争映画を観ているかのような臨場感があります。特に、戦車や白兵戦の迫力は圧巻で、「ガンダムってロボットだけじゃないんだ」と改めて実感させられるほど。挟み撃ちや窮地からの逆転劇など、戦争の緊張感を存分に味わえるのも本作の魅力です。

戦争の本質に迫る群像劇

本作は単なるメカアクションだけでなく、戦争という人間ドラマの本質に迫る群像劇としての側面も強いです。

ジオン兵たちの葛藤や疲弊がリアルに描かれ、「何のために戦っているのか分からなくなる」という戦争の無意味さが胸を締め付けます。一部の権力者の決定によって多くの兵士が命を落とし、地球連邦軍とジオン公国軍という“同じ地球人同士”が戦わなければならない理不尽さ。

中でも、ジオン兵のソラリが「子供のパイロットとは戦いたくない」「息子に会うために宇宙に帰りたい」と願う姿は、戦場における人間性の光と影を鮮烈に描いています。これは敵も味方もなく、どの陣営にも共通するテーマとして響いてきます。

これまでのファンも、新たな観客も楽しめる作品

『復讐のレクイエム』は、従来のガンダムシリーズを観ていなくても楽しめるストーリー構成が特徴。もちろん、初期のガンダムを知っている人にとっては、「あの戦争の裏側で、ジオン兵士たちはこんな思いをしていたのか…」と新たな発見があること間違いなしです。

まとめ:戦場のリアルとヒューマンドラマの融合

『機動戦士ガンダム~復讐のレクイエム~』は、ガンダムシリーズの新たな一面を見せてくれる作品です。フルCGによる圧倒的な迫力とリアリティ、ジオン側の視点を通じて描かれる戦争の無常さや人間ドラマ。

観終わった後には、「戦争とは何か」「兵士たちの命とは何だったのか」を深く考えさせられること請け合いです。ファンもそうでない人も、ぜひこの新しいガンダムの世界を体験してみてください。

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ゲーム制作会社で働いてます。
最新作から過去作まで好きな作品を紹介して、少しでも業界の応援になればと思いつつに書いていこうと思います。 基本的に批判的な意見は書かないようにしています。
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