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映画

『ザ・コンサルタント2』最強兄弟の再会と成長が胸を打つ、会計士バディ・アクション再び!

ザ・コンサルタント2
tarumaki

作品情報

映画『ザ・コンサルタント2』は、ベン・アフレック演じる天才会計士クリスチャン・ウルフの新たな物語です。彼はサヴァン症候群で数字に異常な才能を持つ一方で、裏社会では凄腕の殺し屋という顔も持っています!

今回の物語では、クリスチャンの古い知人が「会計士を見つけろ」という謎のメッセージを残して殺される事件が発生。その真相を解明するため、彼は長らく疎遠だった荒くれ者の弟、ブラクストン(ジョン・バーンサル)に協力を求めます。

水と油のような正反対の性格を持つ兄弟が、協力して事件の陰謀を暴いていくことになります。さらには、金融犯罪取締局のメディナ副局長とも協力しながら、二人は冷酷な殺し屋たちに命を狙われつつ、巨大な悪に立ち向かっていきます。

前作にも増して、兄弟の絆やそれぞれの成長が描かれていて、アクションだけでなく、コミカルな掛け合いや人間ドラマも見どころです!

あらすじ

クリスチャン・ウルフは、複雑な問題を解決する能力に長けた男である。ある日、古い知人が“会計士を見つけろ”というメッセージを残して殺される。ウルフは事件の真相を解明するため、長らく疎遠だった荒くれ者の弟のブラクストンに手伝いを頼む。金融犯罪取締局のメディナ副局長と協力して、彼らは恐ろしい陰謀を暴いていくが、冷酷な殺し屋たちに命を狙われる。

再び現れた“会計士”──静かに燃える正義の男、帰ってきました。

2016年に公開された前作『ザ・コンサルタント』は、ベン・アフレック演じる天才的な会計士クリスチャン・ウルフが、数学の才能と軍事技術を武器に事件を解決する異色のアクションスリラーでした。その斬新な設定と緻密な構成、そしてクリスチャンという一風変わった主人公が観客の心を掴み、熱い支持を受けたことは記憶に新しい人も多いでしょう。

そしてついに、ファン待望の続編『ザ・コンサルタント2』が登場。今作では、人身売買事件を発端に、クリスチャンがかつての敵であり実の弟でもあるブラクストンと共闘するという、ドラマ性とアクションの両面がパワーアップした内容になっています。

それではここから、3つの魅力的な視点から、本作の見どころをご紹介していきます!

兄弟バディの化学反応:対照的なキャラが織りなす、最高の相棒関係!

本作最大の見どころといえば、なんといってもクリスチャンとブラクストン、ウルフ兄弟の共闘です。

クリスチャンは几帳面で理論派、自閉症スペクトラムによる独特なコミュニケーションスタイルを持つ男。一方で、ブラクストンは暴力的で感情的な突撃タイプ。正反対の性格でありながら、どこか根底でつながっている二人が、互いにイラつきながらも絶妙な掛け合いを見せてくれるのがたまりません。

特に印象的だったのが、バーでのダンスシーン。輪に加わったクリスチャンを見て、思わず「あれ、俺の兄貴なんだよ!」と誇らしげに笑うブラクストンの姿には、あまりに不器用な兄弟愛がにじみ出ていて心が温かくなります。

まるで『バッドボーイズ』のようなバディ映画の魅力を持ちながらも、本作の兄弟には、血のつながりゆえの“重さ”も感じられます。ただの相棒ではない、深く根差した過去と傷。それがあるからこそ、二人のやりとりは笑えるだけでなく、胸を打つのです。

進化したキャラクターとテーマ:“ただの会計士”では終わらない男たち

『ザ・コンサルタント2』は、単なるアクション映画にとどまりません。テーマ性もしっかりと込められており、「家族」「贖罪」「社会との接点」といった深いモチーフが描かれています。

クリスチャンは、ただ正義感で動くのではなく、弟との再会や人身売買被害者のアナイスとの関わりを通じて、“他者のために何ができるか”を模索し始めます。自閉症という個性を抱える彼が、これまで自分のルールの中で生きていた世界から一歩踏み出す姿は、観ていて自然と応援したくなる力を持っています。

そしてブラクストンもまた、過去の暴力的な自分を乗り越えようとしています。兄との再会は、彼にとって「過去の自分」との対峙でもあり、今作での行動は、贖罪と再生の物語とも言えるでしょう。

2人がただ事件を解決するだけでなく、「どう生きるか」「家族とは何か」という問いに向き合っていく姿には、心を揺さぶられるものがあります。

笑いとツッコミも満載!ツッコミどころさえ魅力に変える愛おしさ!

本作には、いわゆる“ツッコミどころ”も多いのですが、それすらも作品の魅力になっています。

たとえば、クリスチャンの婚活パーティーでのシーン。精悍な顔つきで「会計士」という肩書もあり、女性たちにモテモテ……かと思いきや、「減価償却の話」をし出して全員ドン引き! 会計士ならではのリアルな“地味さ”が炸裂して、思わず吹き出してしまいます。

さらに、ベン・アフレックの“映画オタク魂”も爆発。壁一面に犯人の写真を貼って推理する刑事映画あるあるの演出や、バイクで200マイル出す(メーターだけ)無茶なアクション、アメリカのカントリーダンスまで盛り込み、「やってみたかったんだろうなぁ」とクスッと笑えるシーンがてんこ盛りです。

弟ブラクストンを演じるジョン・バーンサルも、兄に振り回されながらもどこか微笑ましい弟感を醸し出していて、彼の存在が作品全体に温かみを加えています。ホテルの一室で犬の譲渡について電話してる登場シーンなんて、殺し屋とは思えない可愛らしさでした。

まとめ:ツッコミながらも愛してしまう、最強兄弟バディの再出発

『ザ・コンサルタント2』は、アクション映画としての爽快感を持ちつつも、兄弟の絆や過去のトラウマとの向き合い方、社会との関わりといった深いテーマを抱えた意欲作です。前作のような会計士らしさを生かした物語の巧妙さはやや後退したものの、その分、キャラクター同士の化学反応と人間ドラマの熱量がアップしています。

多少のツッコミどころはあれど、それすらも含めて「続編が観られたこと」が嬉しい。次回作があるなら、またあの兄弟に会いたい。できればもう少し「会計士っぽさ」も戻してほしいけど……。

クリスチャンとブラクストン、不器用でまっすぐで、どこか間違えてしまうけど、でも本気で向き合っている二人の姿には、観る人の心を打つ何かがあります。

アクションもドラマも、笑いも愛おしさも詰まった『ザ・コンサルタント2』。ぜひあなたも、ちょっとおかしなこの最強兄弟に振り回されてみてください!


スタッフ・キャスト

キャスト

スタッフ

  • 監督 / ギャヴィン・オコナー
  • プロデューサー / ベン・アフレック,リネット・ハウェル・テイラー,マークウィリアムズ
ABOUT ME
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ゲーム制作会社で働いてます。
最新作から過去作まで好きな作品を紹介して、少しでも業界の応援になればと思いつつに書いていこうと思います。 基本的に批判的な意見は書かないようにしています。
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