2025.08.07 2025.08.07

『この中に1人、妹がいる！』恋と謎が交差するハーレムミステリーの魅力とは？

tarumaki

(C)田口一・株式会社KADOKAWA メディアファクトリー刊／委員会の中に１人、妹がいる！

作品情報
あらすじ
学園ラブコメに潜む“地雷”の緊張感
まとめ：唯一無二のミステリーラブコメ体験をあなたに
スタッフ・キャスト
- キャスト
- スタッフ

作品情報

『この中に1人、妹がいる！』は、田口一さんのライトノベルが原作で、アニメ化もされたラブコメディです。

主人公は、大企業の跡取り息子、帝野将悟（みかどのしょうご）。亡き父の遺言で、お嬢様学校に編入し、そこで「人生の伴侶」を見つけなければならないことに。しかし、彼が転入した学校には、なんと「生き別れの妹」も在籍しているという衝撃の事実が判明します。

妹の正体がわからないまま、将悟は個性豊かな美少女たちと学園生活を送り、妹を探すことに。果たして、将悟は本物の妹を見つけ出し、そして恋の相手は妹なのか…？予測不能な学園ラブコメです！

あらすじ

帝野将悟は父の遺言で在学中に伴侶となる女性を見つけることになる。ところが将悟には顔も知らない生き別れの妹がいた。しかも、その妹は正体を明かさぬまま将悟と結婚することを目論んでいる!?
はたして、将悟は妹の正体を突き止め、伴侶となる女性を見つけることができるのか?

公式サイトはこちら

学園ラブコメに潜む“地雷”の緊張感

「学園ハーレムものはもう見飽きた」なんて思っているあなたに、あえておすすめしたい作品があります。それが『この中に1人、妹がいる！』。一見するとよくあるハーレムアニメのように見えますが、実はその中に“絶対に恋愛してはいけない相手”が混ざっているという、背徳的なスリルがたまらない作品なんです。

この作品の最大のポイントは、恋愛しながら推理をするというミスマッチな要素が絶妙にハマっているところ。「誰が妹なのか？」という核心の謎を巡って、主人公も視聴者も頭を悩ませる展開が続きます。ギャルゲー風の演出や、豪華声優陣による個性的なキャラたちの掛け合いも魅力的。そんな『この中に1人、妹がいる！』の魅力を、3つの視点からご紹介していきます。

ミステリー×ラブコメの絶妙な融合

この作品は、ハーレムラブコメにミステリー要素をプラスした、異色の構成が特徴です。物語の軸は「誰が妹なのか？」という一点に集約されており、ヒロインたちがことごとく“妹偽装”を仕掛けてくるので、毎回の展開にドキドキさせられます。

しかも、主人公・将悟は父の遺言により、学園で伴侶を見つけるという使命を背負っているという設定。恋をしようにも、相手が実の妹かもしれないというジレンマに悩まされる日々が続くのです。

そんなスリリングな状況の中で、視聴者も「この子が妹かも？」「いや、この子が怪しい」と推理しながら物語を追うことになるので、自然とのめり込んでしまいます。もはや恋愛の駆け引きというより、ミステリー作品の謎解きを楽しんでいる感覚に近いのです。

個性豊かなヒロインと絶妙なすれ違い劇

ヒロインたちはみんな可愛くて魅力的。お嬢様風の正統派ヒロインから、勝ち気で強気なタイプ、ミステリアスな読書少女まで、バリエーションも豊かです。しかも、それぞれが「私が妹かもしれない」と思わせる言動や、明確なミスリードを放り込んでくるので、物語は常に一筋縄ではいきません。

中でも面白いのが、イクスという男性キャラ。一見クールで知的な助言者のようですが、主人公との会話が周囲に誤解され、BL的な雰囲気になってしまうというシュールな笑いも提供してくれます。

そんなすれ違いや誤解が生むギャグ要素も、作品のテンポを支える重要なスパイス。ラブコメにありがちなドタバタ劇を楽しみながら、常に「妹は誰か？」というテーマが背後で緊張感を漂わせる、絶妙なバランス感覚が光っています。

ギャルゲー感覚で一気見したくなる構成

『この中に1人、妹がいる！』のもうひとつの魅力は、ギャルゲーをプレイしているような感覚で視聴できることです。主人公は誰にでも優しく、フラグを立てまくるという、まさにギャルゲー主人公らしい行動パターン。それがヒロインたちの心を揺さぶるだけでなく、視聴者にも「この先どうなるんだろう？」という好奇心をかき立てます。

各話の構成は1話完結型の日常パートを持ちつつ、全体を通して妹探しという謎解きが軸になっているため、気がつけば一気に最後まで観てしまうこと必至。最終話では原作改変があると言われていますが、アニメ単体でも綺麗に物語が収束しているので、見終わった後の満足感も高いです。

ラブコメアニメを観ているつもりが、いつの間にか推理脳をフル回転させている。そんな不思議な中毒性が、この作品にはあります。